2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 世界遺産・地域の文化財等, 人権, 世界遺産・地域の文化財等

本校は、「高い知性、豊かな心、たくましい体を身につけ、郷土を愛する子ども」を目指す子ども像(東連携型小中一貫校で目指す子ども像)として、ESDを普遍的汎用的な教育目標と捉え、ESDの実践を通して、他者とつながりや他者と学び合う力の育成を目標としている。

具体的には、「地域の人に学ぶ」「地域の人とふれ合う」を二つの柱として、①地元の地域行事への参画に係わる活動、②地元の世界遺産に係わる教育、③地元の伝統的工芸品に係わる学習、④地元の学習支援ボランティアに係わる学習を計画していたが、コロナ禍での活動制限により、計画通りに進まなかったことは残念である。

 

地元の地域行事への参画に係わる活動 ~地域の人とふれ合う~

今年度は地元の公民館が主催する子ども祭りやどんど焼き等の行事が中止や規模を縮小しての開催となった。そこで、社教委員会が中心となって「親子SDGsチャレンジ」という企画を発案し、17の目標実現のために家庭でできることを考え実践する機会を設けた。まずは家族で考え、身近なところでできる取組に挑戦し、実践記録をつけた。身の周りや地域社会の将来を考えるよい機会になった。

 

地元の世界遺産に係わる教育 ~「高山社学」に学ぶ~

世界文化遺産「富岡製糸場と絹遺産群」の一資産である「高山社」を持つ本市の子どもたちには、地元の先人の遺業や郷土の産業について理解を深め、愛着や誇らしさを育んでいる。3年生は、理科「こん虫」の学習と関連させた総合的な学習「カイコのふしぎを見つけよう」でカイコを飼育・観察し、できたまゆを糸にする「座繰り体験」を経験した。4年生の社会科では、養蚕の飼育法を開発させた高山長五郎の学習「高山社学」学んだ。また、道徳でも努力と強い意志を考える「りっぱなまゆをつくりたい~養蚕に一生をかけた高山長五郎~」の学習をした。

 

地元の伝統的工芸品に係わる学習 ~地域の人に学ぶ~

本市は古代に埴輪が焼かれ、それを受け継いで瓦産業が発展してきた。3年生の社会科では、本市の工業の具体的事例の一つとして瓦を取り上げ、また、4年生の社会科では、伝統的工芸品として鬼瓦を学習している。その関連として総合的な学習「鬼瓦を作ろう」で、鬼師と呼ばれる鬼瓦作りを代々営んでいる工芸師を迎えて、その指南の下、鬼瓦を作ってきた伝統がある。今年度は残念ながらコロナ禍の活動制限により、実施を見合わせた。

 

地元の学習支援ボランティアに係わる学習 ~地域の人に学ぶ~

本校では多くの学習支援ボランティアが児童の学習を効率的に進めるのに大いに貢献している。低学年の生活科の学習における校外活動の見守りや栽培活動に関わる準備等。5年生の家庭科でミシンの学習への支援。また、全学級で月曜日の朝に行われたボランティアによる「読み聞かせ」は子どもたちが楽しみにしている活動である。図書ボランティアが図書室に頻繁に来て、図書室の整備や読書活動の手助けも行っている。

 

来年度の活動計画

来年度も、地域とともに児童を育てていくことを継続していく。具体的には以下のことに取り組んでいく。
①  ユネスコスクール加盟校としての意義や活動内容等を保護者や児童、地域などに発信する。

② ユネスコスクールとして本校の活動のあり方・発信のしかた・評価のあり方を見直す。

③ ユネスコスクールとしての活動を精査し、それらを認識して計画に位置づける。各学年でユネスコスクールとして大切にしたい活動を選定し、有意義な学習を展開する。また、評価をして次の活動につなげる。

④ 他校や先進校の取組について積極的に情報収集する。