2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

エネルギー, 環境, 国際理解, 平和

本校は、「心豊かに、たくましく生きる子どもの育成」を学校理念として、SDGsの教育目標を「持続可能な開発のための教育」と捉え、自然や社会、人とどう関わらせるのか、また、「自分の立てた計画に従って主体的に行動する力」「物事を多面的・総合的に考える力」「他者の考えのよさを認め,自分の考えをよりよくしていこうとする力」を育成するにはどうするのかなどを念頭に置いた指導に取り組んでいる。

 

具体的には、1.伝統文化に係わる活動、2.平和に係わる学習、3.世界に視野を広げる活動を行った。

 

1.伝統文化の継承に係わる活動

 

クラブ活動:本校のクラブ活動は、お花を生けたり、お茶を点てたりする「カルチャークラブ」がある。お花は地域の「生け花山月」流の先生が来られ、お花の生け方を教えてくださっている。華道も同様で地域の華道の先生が教えてくださっている。

 

また、例年、6年生が5年生に受け継ぐ日本伝統の踊りを継承し、披露している。しかし今年度は地域の敬老会や祭り等が中止のため、地域の行事には学校から参加することはできなかったが、「ふじっこスポーツ大会」にて保護者に披露した。この機会に5年生にも踊りを継承した。

 

2. 平和に係わる教育

 

本市では、7月に「平和に関する指導」を教育活動に位置付けている。

初めに、各クラスで、発達段階にあった教材(絵本、ビデオ、写真等)で第二次世界大戦について学び、平和の大切さを考えさせる活動を行った。その後、「平和集会」において、1年生から6年生までが各学級にて、担任が原爆の恐ろしさを伝えるとともに千羽鶴を折った。

6年生は11月16日に修学旅行で、勝山公園の長崎の鐘の前で平和集会を行った。また、筑前町立太刀洗平和祈念館で、語べの方から戦争に赴く若者の心情を聞き、全校児童で折った千羽鶴を奉納した。

これらの学習を通して、平和の尊さを知り、「自分で考え主体的に行動する力」「物事を多面的に調べ、総合的にまとめる力」「他者のよさを認め、自分の考えをよりよくしていこうとする力」を育成する単元構成を工夫し、指導に取り組んだ。

 

3.世界に視野を広げる活動

 

本校はオリンピック・パラリンピック推進指定校として、昨年度は世界のラグビーワールドカップ出場国の、ウエールズスタッフとの交流を行うなどの活動を行ってきた。今年度は様々なオリンピック種目に目を向け、その背景を学ぶことで、世界に視野を広げてきた。今年度はその中の一つとしてトランポリン競技者を招き、体験教室を行った。

また教材「I’m possible」を使った学習を行うことで、パラリンピックについて知り、関心をもち、誰もがスポーツを楽しむために必要なことについて自分の考えをもち、実践していこうとする心情を養うことができた。

これらの学習を通して、世界に視野を広げ、「自分で考え主体的に行動する力」「物事を多面的に調べ、総合的にまとめる力」「他者のよさを認め、自分の考えをよりよくしていこうとする力」を育成する単元構成を工夫し、指導に取り組んだ。

来年度の活動計画

常時活動については、クラブ活動での「華道」「茶道」、環境委員会によるペットボトルキャップ回収や節電への啓発活動、放送委員会による「北九州市人権推進センター明日への伝言板」放送等を行う。

また、本年度同様、平和に関する学習では全校児童による千羽鶴折り、6年生の修学旅行による、原爆資料館等の見学と語り部の講話、平和記念公園での集会を行う。また伝統文化の継承に関わる活動では5・6年生による校区の敬老会への参加や、タイのプラサンミット小学校との「両国の舞踊紹介」などを行う。世界を視野に広げる活動では、オリンピック・パラリンピック推進指定校として、オリンピック・パラリンピックに関わる教育を通して、世界の様々な国の文化などに触れていくようにする。また外国語活動にも、異文化を学ぶ学習展開に重点を置く。

本校では、理科教育に力を入れており、各単元においてSDGsの目標を意識した授業展開を仕組んでいく。特に高学年の理科学習の展開で、環境の視点を取り入れた学習を位置付ける。過去や近年の自然災害の仕組みを学ぶことで、環境保全の意識を育てていけるようにする。