2021年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 国際理解, 人権, 持続可能な生産と消費, 健康, 食育

本校は、「心豊かに、たくましく生きる子どもの育成」を学校理念として、ユネスコスクールが重点的に取り組む3つの分野を通して、「あきらめずに、粘り強く学び、自らの考えを表現できる子ども」「頑張る自分が大好きな子ども」「健康な体づくりに進んで取り組む子ども」の育成を目標とした。

①「地球市民および平和と非暴力の文化」について

本市では、7月に「平和に関する指導」を教育活動に位置付けている。本校でも、子どもの発達段階にあった教材を使って平和学習を行った。その後、平和の祈りを込めた千羽鶴づくりを行った。全校児童で折った千羽鶴は、6年生が修学旅行で訪れた筑前町立太刀洗平和祈念館に捧げた。現地では、語り部の方から話を聞いたり、資料映像や展示品を見たりして戦争の醜さや平和の大切さについて学んだ。また、平和集会を行い、平和な世の中を維持するために大切なことやその思いを表現する場をもつこともできた。

②「持続可能な開発および持続可能なライフスタイル」について

5年生の総合的な学習の時間において、本校にある学級園を活用した稲作体験の学習を行った。今年度は、「SDGs田んぼ再生プロジェクト」として、学級園の草抜きから、土の入れ替え、水漏れ防止の補修作業と田植えに至る前の作業も体験学習の中に取り入れた。体験学習を通して、子どもたちは粘り強く主体的に取り組む姿が見られた。また、実際に稲作を行っている農家の人の苦労についてもより実感をもって考えるきっかけとなり、ひいては食糧生産の大切さやフードロス削減の必要性についての学びにもつなげることができた。

③「異文化学習および文化の多様性と文化遺産の尊重」について

 本校はオリンピック・パラリンピック推進指定校として、今年度はコロンビア選手団との交流学習を行った。子どもたちは、事前にコロンビアについて調べ、応援用の国旗を作成したり、スペイン語での応援を練習したりして学習に臨んだ。当日は、オンラインではあったがオリンピックに臨む選手団との交流を通して、オリンピアンから頑張ることの大切さを学ぶと同時に、世界に対する国際的な視野を広げることもできた。

来年度の活動計画

常時活動については、クラブ活動での「華道」「茶道」、環境委員会によるペットボトルキャップ回収や節電への啓発活動、放送委員会による「北九州市人権推進センター明日への伝言板」放送等を行う。

また、昨年度同様、平和に関する学習では全校児童による千羽鶴折り、6年生の修学旅行による資料館等の見学と語り部の講話、平和記念公園での集会を行う。世界を視野に広げる活動では、オリンピック・パラリンピック推進指定校として培ってきたものを生かして、世界の様々な国の文化などに触れていくようにする。また外国語活動や外国語科においても、異文化を学ぶ学習展開に重点を置く。

本校では、理科教育に力を入れており、各単元においてSDGsの目標を意識した授業展開を仕組んでいく。過去や近年の自然災害の仕組みについて、各学年の単元に取り入れることで、防災や減災、環境保全の意識を育てるようにする。