2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

文化多様性, 世界遺産・地域の文化財等, 国際理解, 人権

本校は、「国際社会に貢献できる人材の育成」を学校理念として、ESDを核とした課題解決型の学習活動を行い、地域や世界の諸問題について自ら考え、行動できる人材の育成を目標としている。

具体的には、①地域社会における課題解決に係わる学習活動、②国際文化理解に係わる学習活動を行った。

 

  • 地域社会における課題解決に係わる学習活動

withコロナウィルス社会の現状について、メディアリテラシー・データサイエンス的視点から問いかけをおこない、世界や社会の中から自己をとらえるための思考の手掛かりとした。「自己や家族」「他者や組織(学校)」「世界や社会」の3領域において考察や分析をおこない、生徒自らが段階的、概念的に思考できるように、ディスカッションや校外の専門家の見識などを活用しつつ、国際性をともなった幅広い視点の獲得を試みた。

  • 国際理解に係わる学習活動

本学では10名を超える外国人教員が勤務していることから、授業だけでなく普段の学校生活の中で自然と国際交流を体験できる環境にある。また、多くの海外提携校があるため、例年多くの生徒が来校し、本校生徒と国際交流を図はかり、互いの伝統文化や学校教育についての違いを知るだけでなく、英語でのコミュニケーション能力を向上させる良い機会となっているが、今年度は新型コロナウィルスの感染拡大により、研修団の派遣も受け入れもできなかった。

国内あるいは校内でできる範囲の活動とはなったが、「世界の挨拶」の調べ学習を通して異文化に触れ、ポスターセッションをしてアウトプットをおこない、知識の共有をはかった。また、来日した提携校(アメリカ合衆国のワデル・ランゲージ・アカデミー)の生徒と共同で実施する予定だった宮島研修については、メールで英文によるレポートを報告し、今後も親睦を深めていくことを約束した。あわせて、英語でのコミュニケーションを学ぶ機会とした。

来年度の活動計画

引き続き、海外提携校の生徒との国際交流や海外研修旅行を実施することによって、異文化に対する理解を深め、英語でのコミュニケーション能力を向上させ、幅広い視野で課題に向き合うことが出来る能力を養っていく。さらに、新聞記事などのニュースおよび社会的データ・動画を活用した主体的・探究的な学習活動により、withコロナ社会における課題発見・解決能力を涵養していきたい。

また、生徒が積極的に校外に出向き、企業や団体の協力を得ながら様々な体験をする機会を増やすことによって活動の幅を広げ、地域社会の課題を解決する方法を考えることによって、福山市を中心とした備後地域全体の活性化、ひいてはSDGsの達成に寄与すべく行動を起こしていくように計画している。