2019年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 減災・防災, 環境, 文化多様性, 国際理解, 人権, ジェンダー平等, その他の関連分野

本校は、教育を通じて国際理解や国際協力を推進すること、人びとの交流を通した国際平和と人類の福祉の促進を行うユネスコの基本理念にのっとって、学年やクラブ活動、日本語教室(チャオリャン教室)等で取組みをおこなった。

①国際理解に関わる取組み

・中国にルーツのある9人の子どもたちとつながる仲間たちと発表の取組み

     大阪府外国人教育研究協議会の南河内大会オープニングセレモニーにおいて、龍の舞と和太鼓をコラボさせて発表した。中国にルーツのある児童と仲間総勢20人以上が参加し、大きな感動をよんだ。

     松原第七中学校区国際文化フェスタにおいて、龍の舞と和太鼓のコラボ、手巾舞を40人以上の仲間とともに発表した。

 ・中国にルーツのある子どもたちが主体的に活動する取組み

     毎月2回、昼休みに「チャオリャン教室の仲間と遊ぼうデー」を行い、中国にルーツのある児童が企画・運営し、全校児童のほとんどが参加する大遊び大会を行っている。

     運動会のアナウンス放送を、日本語・中国語・英語の3カ国語で行った。国際色豊かで、保護者からの評価も高かった。

     中国の絵本の朗読劇を、中国にルーツのある子どもたちと仲間たちで一緒に全校朝会で発表する。

・中国にルーツのある親子と他の親子をつなぐ取組み

     松原第七中学校区国際文化フェスタで販売する餃子づくりを、中国にルーツのある親子に加え、20組40人以上の日本の親子が参加して、作り方を教えてもらいながら、親子ともども楽しく餃子を作って食べた。

 ・松原市国際交流キャンプの取組み

     松原市内の小学5年~中学3年までの外国にルーツのある子どもたちとその仲間を対象に国際交流キャンプが実施されており、本校児童も実行委員になったりして積極的に参加している。

     先輩からの聞き取りの講師として、本校卒業生も多く参加している。

     「私をキャンプに行く仲間に選んでくれてありがとう。外国にルーツがあることで、○ちゃんがこんなに苦労していることを知って、これからもずっと友だちでいようと思った。」と感想を書く仲間もいた。

  ・中国の小学校との交流

北京市や河南省の小学校に来ていただき、交流する取組み

     日本、中国それぞれの文化について交流し合う。お互いの文化の違いを知り、認めあう。

  ・アジアの貧しい国の子どもたちに衣服を送る取組み

     松原高等学校の「世界の課題について考える選択授業」を選んでいる生徒が出前授業に来てくれ、ストリートチルドレン・人身売買・子ども兵・児童労働・地雷をテーマに5年生がワークショップ型聞き取りを行った。

  ・各学年での取組み

・1年生活科で、昔遊びを学習する際、中国の遊びとして「中国ごま」を取り上げ、全員が一度は体験し、休み時間等で遊べるように取り組んだ。

    ・2年生活科で、「大きくなったわたしたち」学習の中で、中国出身の保護者から、日本での子育て、中国の生活について聞き取りを行った。

     ・1~2年で、年に1回~2回程度ALTから英語の指導を受けるとともに、アメリカと日本の文化のちがいを学んでいる。

    ・5年で、「ちがいを豊かさに」をテーマに継続的に総合的な学習の時間や音楽の時間を中心に継続的に学習した。

①松原高校生からの出前授業「世界の子どもたちのことを知ろう」(ストリートチルドレン・人身売買・子ども兵・児童労働・地雷)でワークショップ型聞き取りを行った。

      ②中国にルーツのある先輩からの聞き取りpart1

②防災に関わる取組み

 ・ISS(インターナショナルセーフスクール)の取組み

     安心安全への取組みとして、ケガの防止など校内環境整備や、いじめをゆるさないなど心の安心への取組みを行った。

 ・防災意識の取組み

阪神淡路大震災、東日本大震災の被害を学び、自然災害は必ず起こるものであるという意識を高める必要性を考えた避難訓練を行った。

自助・互助で数日間生き続けること

公助は数日後になること

どんな災害でどんな被害がおこるのか、日ごろから想定しておくこと

 ・園芸委員会での『はるかのひまわり』の取組み

     全体朝会での絵本『はるかのひまわり』の読み聞かせ

     『はるかのひまわり』の種の植え付け~種の回収~全校児童への配布

     中学校区幼・小・中への『はるかのひまわり』の種の寄付

③平和に関わる取組み

 ・核兵器の恐ろしさを語り継ぐ取組み

     6年生が、原爆や戦争について調べたことを、全クラスでプレゼン発表

     6年生による千羽鶴作成の意義とお願い、クラスへの入り込み指導

     全校集会で、6年生が原爆の恐ろしさを絵本の読み聞かせ

      平和を願う歌の発表

6年生が考え、まとめた「平和の誓い」を発表

     ヒロシマ修学旅行後、6年生が原爆・戦争について学んできたことを報告集会で全校児童に発表

     6年で、ヒロシマ修学旅行を行い、戦争・核兵器などについて学び、平和と命の大切さを大切さ、戦争がいかに人間らしさを奪うかを、写真・資料・調べ学習や聞き取り・平和を願う歌等の学習を実施している。修学旅行当日は、広島平和公園内で被爆者からの聞き取り、資料館見学、班ごとの碑めぐりなどを行い、戦争は最大の人権侵害であることを心に刻んでいた。

④環境に関わる取組み

 ・給食の残量を減らす取組み

     食べ物を大切にする取組みとして、給食完食をめざそうと呼びかけ

     完食するクラスと残量の多いクラスの合同給食

     中学生との交流給食

⑤その他関連分野に関わる取組み

 ・校区連携、地域連携の取組み

     地域人材に協力を得て、ふるさとの歴史や地域の人びとの思いを学習

     校区連携の一環として児童会・生徒会交流の実施(自治の学習)

     子どもの人権を守るための「いじめ撲滅」にむけての小中連携

  ・3・4年総合的な学習の時間で、「ちがいがあることがあたりまえ」「ちがいは個性」「ちがいがあるから豊かな社会ができる」ということを、『みんな友だち』をキーワードに学び続けた。多くの人びとと出会い、どんな方とも『まず友だちになる!』から始めることが大切であることを実感した。

①障がいのある人びとと友だちになろう

支援学級交流、居住地交流(西浦支援学校)、聴覚障害者や視覚障害者との交流、

②ちがいは個性、ちがいを知ろう

トランスジェンダーの方との交流

③外国の文化を知ろう、友だちになろう。

 中国の小学校との交流、カナダバンクーバー在住の方からの聞き取り

来年度の活動計画

1年 昔遊び 中国の遊びとして「中国ごま」体験

2年 中国出身の保護者からの聞き取り

1・2年 ALTから英語の指導(アメリカと日本の文化のちがい)

3・4年 「ちがい」学習

①障がいのある人びとと友だちになろう

支援学級交流、居住地交流(西浦支援学校)、聴覚障害者や視覚障害者との交流、

②ちがいは個性、ちがいを知ろう

トランスジェンダーの方との交流

③外国の文化を知ろう、友だちになろう

 中国の小学校との交流、カナダバンクーバー在住の方からの聞き取り

5年「ちがいを豊かさに」学習

①松原高校生からの出前授業「世界の子どもたちのことを知ろう」(ストリートチルドレン・人身売買・子ども兵・児童労働・地雷)でワークショップ型聞き取り

   ②中国にルーツのある先輩からの聞き取り

6年 ヒロシマ修学旅行 平和学習

   ①千羽鶴作成の意義とお願い、クラスへの入り込み指導

   ②自分たちで考え、まとめた「平和の誓い」を発表

   ③原爆の恐ろしさを絵本の読み聞かせ

④平和を願う歌の発表

   ⑤ヒロシマ修学旅行後、学んできたことを報告集会

日本語教室(チャオリャン教室)

   ①昼休み「チャオリャン教室の仲間と遊ぼうデー」を行い、中国にルーツのある児童が企画・運営する大遊び大会

   ②松原市国際交流キャンプの取組み

③運動会のアナウンス放送(日本語・中国語・英語)

④松原第七中学校区国際文化フェスタにおいて、龍の舞と和太鼓のコラボ、手巾舞発表

   ⑤餃子づくり

   ⑥中国の絵本の朗読劇を、中国にルーツのある子どもたちと仲間たちで一緒

に全校朝会で発表

6年間を通して、障がい理解学習として、支援学級との交流会