2021年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

減災・防災, 環境, 文化多様性, 国際理解, 平和, 人権, ジェンダー平等, 福祉, 健康, 食育, グローバル・シチズンシップ教育(GCED)

本校は、教育を通じて国際理解や国際協力を推進すること、人びとの交流を通した国際平和と人類の福祉の促進を行うユネスコの基本理念にのっとって、学年や児童会活動、日本語教室(チャオリャン教室)、支援学級(たんぽぽ学級)等ですべての子どもたちが「ちがいを豊かさに」して共に歩む取組みをおこなった。また、インターナショナル・セーフ・スクールの認証校として、心も体も安心・安全な学校づくりを児童主体で進める取組みも行っている。

 

①国際理解に関わる取組み

  • 中国にルーツのある子どもたちが主体的に活動する取組み

「チャオリャン教室の仲間と遊ぼうデー」(学期に数回)・・・中国にルーツのある児童が企画・運営する全校遊び

「運動会の外国語アナウンス」(運動会当日)・・・運動会のアナウンス放送を、日本語・中国語の二カ国語で行った。中国にルーツのある児童の保護者が喜んでおられたと同時に、チャオリャン教室児童への理解が広がり、中国語発表の貴重な機会になっている。

「絵本の多言語での朗読劇」(年間1回)・・・日本語と中国語による絵本の朗読発表を、チャオリャン教室児童と仲間が共に練習し、全校に向けて発表した。

「中国の留学生との交流」(年間通じて)・・・中国の留学生さんと交流することで、ロールモデルとの出会いの機会となり、自分自身を振り返り、中国語学習のモチベーション向上、アイデンティティーの保持につながった。

  • 国際理解教育

府立松原高等学校の出前授業「ワールドウォッチング」(2学期)・・・SNS・ストリートチルドレン・子ども兵士・世界のゴミ問題・不登校&いじめ をテーマに5年生が授業を体験した。世界的で深刻な問題も、身近な高校生から学ぶことでより意欲的に考えることができた。また高校生とのつながりができたことも児童にとっては大きな喜びとなった。

 

② 障がい理解教育

  • 支援学級(たんぽぽ学級)との交流会(3年)・・・フライングディスクを的(アキュラシーゴール)に向かってなげる競技を一緒に体験した。投げる側、受ける側を交代して楽しく体験できた。
  • あすチャレジュニアアカデミー(3,4年)・・・車いすラグビーのパラアスリートさんを講師に共生社会についてリモート授業を実施。
  • 東京パラリンピック選手との出会い(3年生)・・・東京パラリンピックのトライアスロン選手に来ていただき、ワークショップを含めた体験授業を実施。障がいを正しく理解しながら夢をあきらめない生き方に、勇気と元気をいただいた。

 

③ ISS(インターナショナルセーフスクール)に関わる取組み

  • 体の安心安全

ケガの防止のために安全ポスターの掲示

ろうかの中央線の点検とテープの貼り替え(右側通行の徹底)

校内安全マップづくり

  • 心の安心安全

いじめをゆるさないキャンペーン

全校たてわり遊び

いじめアンケートによる実態把握と聞き取り調査

  • 防災意識の取組み

・避難訓練

阪神淡路大震災、東日本大震災の被害を学び、災害時を想定して訓練を実施。また、いざというときに自分がどのように行動するのかについて、学校や家族であらかじめ話し合っておくことの大切さを学んだ。

・『はるかのひまわり』の取組み(園芸委員会)

種の植え付け~種の回収~全校児童への紹介

 

④ 平和に関わる取組み

・核兵器の恐ろしさを語り継ぐ取組み(6年生から全校への発信)

被爆者の方と出会って平和の歌を作曲された先生からの聞き取り学習

6年生による千羽鶴作成の意義とお願い、クラスへの入り込み指導

6年生が、原爆や戦争について調べたことを、プレゼンと歌で発表

ヒロシマ修学旅行後に6年生が学んだ事や「平和の誓い」を発表

6年生のヒロシマ修学旅行では、原爆・核兵器、平和と命の大切さ、戦争がいかに人間らしさを奪うかを、写真・資料・調べ学習や聞き取り・平和を願う歌等で学習している。修学旅行当日は、広島平和公園内で被爆者からの聞き取り、資料館見学、班ごとの碑めぐりなどを行い、戦争は最大の人権侵害であることを心に刻んでいた。事前・事後の学習を全校に向けて発表することで、平和学習の学びを広げる取組みとなっている。

 

⑤その他関連分野に関わる取組み

・校区連携、地域連携の取組み

校区たんけん、地域の方々からの聞き取り学習

子ども安全見守り隊の方々への感謝の会

校区連携の一環として児童会・生徒会交流の実施

子どもの人権を守るための「いじめ撲滅」にむけての小中連携

来年度の活動計画

  • 国際理解学習

日本語教室(チャオリャン教室)児童の取組みを軸に、全ての児童が「ちがいを豊かさに」して共に学び育つための多文化の取組み

  • 障がい理解学習

支援学級(たんぽぽ学級)の取組みを軸に、交流学習や障がい理解学習を全ての学年で実施

  • 平和学習・人権学習

6年生のヒロシマ修学旅行の取組みを全校へ発信し、平和の大切さを広げる取組み

LGBTQなど多様な立場の人と出会い、互いの人権の大切さを学ぶ取組み

  • ISS(インターナショナル・セーフ・スクール)としての安心安全の取組み

児童会が中心となって、心と体の安心安全な学校づくりを進める取組み

  • 校区連携・地域連携の取組み

中学校区内の学校や地域と連携し、地域の中でより良く共に生きていこうとする意識を高める取組み