2021年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 減災・防災, 環境, 国際理解, 平和, 人権, エコパーク

本校は「捨我精進(自分本位の我を捨て、目標に向かって努力し続けること、他人(ひと)よかれと行動すること)」を学校理念として教育活動を行っている。またESDへの関わりを通して、「広い視野を持ち、よりよい社会の実現に向けて常に探求できる人」を育てようと努めている。具体的には「環境・生物多様性」「減災・防災」「平和・人権」に関わる活動を行った。

①「環境・生物多様性」に関わる活動

・中等部1年 体験学習(3泊4日/7月実施(今年度はコロナ感染拡大のため中止)) 志賀高原

宿泊行事自体は中止となったが、事前学習で気象・動植物・地質などの自然環境やユネスコエコパークについて調べ学習を行い、成果発表会を行った。(例年、ユネスコエコパークに登録されている志賀高原で、池巡りや自然観察などをガイドの方とともに行っている。)

・中等部2年 保健体育(環境学習)(2学期)

環境と健康について、環境変化への体の適応と、環境の変化に対する心身の対応を理解し、健康管理にいかす。

・生徒会活動

生徒会執行部と評議委員は、例年ベルマーク回収やユニセフ募金を行っている。さらに今年は、文化祭において医療従事者への支援活動としての募金活動の他、コンタクトレンズのケース回収、インクカートリッジ回収などリサイクル活動も行った。

中等部2年生は年間を通して校舎周りの朝清掃を実施し、また、中等部3学年全体で落ち葉掃きを行った。

②「減災・防災」に関する活動

・高等部1年 1日校外学習(6月実施(今年度は中止)) 東京都慰霊堂見学

東京都慰霊堂を訪れ、平和学習を行うとともに、関東大震災の被害やその後の防災観について学ぶ。

・防災訓練

今年度は、日本赤十字社の方のオンライン講演を全校で聴講し、避難所生活の実態など特に共助に関する学習を行った。

② 「人権・平和・環境・国際理解」に関わる活動

・高等部1年生 学習体験旅行(5泊6日/3月実施) 九州

現高等部2年生はコロナ感染拡大のために昨春の旅行が中止になり、11月に代替プログラムとして2泊3日で行った。現高等部1年生は今春に実施予定である。

「人権・平年和」について理解を深めるため、長崎では被爆者から直接話を伺い、フィールドワークを行った。生徒会執行部の呼びかけで全校生徒で折り鶴を折り、長崎の原爆資料館へ寄贈した。諫早湾を訪れ、人間と環境の共生について考え、水俣では講演会やフィールドワークを実施する。「国際理解を深めるために薩摩焼陶工第15代沈壽官氏の話を伺い、名護屋城を見学するなど、朝鮮半島や諸外国との歴史的関係を学ぶ。

③ その他の活動

教職員でEMS委員会(田園調布学園中等部・高等部環境マネジメントシステム)をつくり、環境への意識向上に努めている。総務部が中心となって定期的に校務センターの整理整頓の意識喚起を行っている。リサイクルボックスを整備し、ゴミの削減に努めている。

来年度の活動計画

上記の活動を、日ごろの授業や宿泊行事、文化祭などの学校行事、土曜プログラム(全校生徒がさまざまな講座で学ぶ特別授業)などさまざまな場面で実施したい。「環境・生物多様性」」「減災・防災」「人権・平和・環境・国際理解」に関して、より広い、より深い活動につなげたい。さらに生徒会執行部、各委員会、クラブ活動を通じた生徒全体の活動を引き続き支援していきたい。