2018年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 国際理解

 本校は,「礼儀を重んじ,知性豊かで,思いやりの心を持った生徒を育てる」という学校の教育目標を掲げ,生徒が心豊かな集団生活の中で,自ら学び確かな学力につながる学習活動を大切にして実践を積み重ねている。
 「総合的な学習の時間」の「金沢ふるさと学習」において,1年生では大野こまちなみ探訪で金沢の歴史を知り,2年生の金沢自主プランでは金沢の伝統文化の歴史や継承と発展について考え,3年生のこれからの金沢のまちづくりでは金沢の魅力を伸ばすための方策について考え,自分のできることや生き方について学習する。
 「地域・国際理解」の学習では,アメリカ合衆国シアトル市のミドルスクールとの交流を行い,メッセージの作成や交換を通して交流の楽しさを学ぶ段階を経て,隔年で生徒の受け入れと派遣を行っている。本年は,本校からシアトル市のミドルスクールを訪れる年であり,帰国後に報告会を行い,実際にアメリカでの学校生活を送った生徒の視点から感じたことを全生徒に伝えることでさらに相互理解を深めている。
 「生き方学習」では仲間と協力的に学ぶことから始まり,地域の人に学び,最後には自己を見つめ将来の生き方を考える態度の育成までを目指している。
また,特別活動では生徒会によるあいさつ運動,ありがとうのメッセージ書き,地域へのボランティア活動として資源回収を行っている。あいさつ活動は,互いに思いやる心や協力してよりよい学校生活を目指しており,資源回収はよりよい環境を守り資源を大切にすると共に,人の役に立つことを学び自分のできることを考え実践する態度を育てることを目標にしている。
 これらの活動を通して全校で持続発展教育を実現している。これまでの取り組みや実践を踏まえ,さらに発展させながら地域,国際理解,福祉,自然環境,伝統文化について様々な今日的課題を認識するとともに,礼儀を重んじ,知性豊かで,思いやりの心を持った生徒を育み,持続可能な将来が実現できる社会を目指していく。

来年度の活動計画

 世界都市を目指す金沢市が設置する本校は,金沢の伝統文化に学び,金沢を愛する心を持ちながら,国際的視野で物事を考え,主体的に行動する生徒の育成を目指すとともに,「地域・国際理解」,「生き方学習」,「金沢ふるさと学習」の3つを柱として自ら学ぶ力,関わりあう力,豊かに表現する力,広い視野に立って考える力の4つを生きる力と考え,それらの育成をも目指している。
①金沢ふるさと学習
「総合的な学習の時間」を中心に実施し、体験学習や探究活動を通して自分のできることや生き方について学習する。
②地域・国際理解学習
 シアトル市の中学校と隔年で生徒の受け入れと派遣を行っている。本年は、受け入れの年であり,相手の中学生が一緒に学校生活を送ることでコミュニケーション能力の育成を目指す。
③生き方学習
 あいさつ運動やボランティア活動を実施することで,互いに思いやる心を持ち,協力することでより良い学校生活を目指す。また,より良い環境を守り資源を大切にすると共に,人の役に立つことを学び自分のできることを考え,実践する態度を育てる。