2019年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

登録なし

1 本校について
 本校は,「主体的に学ぶ生徒の育成」を学校理念として,ESDをその根幹となる活動と捉え,ESDの実践を通して主体的,協働的に学ぶ力の育成を目標とした。
具体的には,国際理解,環境,地域貢献を柱に,①国際理解に係わる活動,②地域貢献に係わる活動,③環境・エネルギーに係わる活動,④主体的・対話的で深い学びに係わる活動を行った。

2 ESDの主な取組
① 国際理解に係わる活動
○姉妹校交流(国際交流)
【趣旨】コミュニケーション能力をそなえ,国際社会に対する広い視野や,グローバル感覚をもって主体的に行動できる力を身に付けた生徒を育成する。
【期間】令和元年7月26日(金)~8月8日(木)(14日間)
【内容】・オーストラリア,ミッチェル・ハイスクールにおける英語研修・現地授業への参加と現地生徒との交流 ・シドニー市内研修 ・ホームステイ等
【場所】オーストラリア・ニュー・サウス・ウェールズ州 ミッチェル・ハイスクール

写真1 姉妹校交流

② 地域貢献に係わる活動
 学校周辺の環境を良好に保つことに貢献し,地域の一員としての自覚を深めると同時に,清掃方法 についての理解を深め,市民生活の基本を習得することを目的として,生徒全員で地域清掃を行っている。また,部活動の一環として,地域の方々,小・中学生を対象にそれぞれの活動を披露し,連携を深めている。

〈今年度の主な活動〉
5月  ・3年生全員で地域の清掃を行った。
7月 ・理科部が伊勢丘周辺の小学生を対象にしたサイエンスショーを東部図書館で行った。
8月 ・PTAと合同地域清掃を行った。・書道部が特別養護老人ホームざおう健生苑で書道パフォーマンスを行った。
9月 ・家庭部が福寿会館にて表千家同門会備後支部による学生茶会に参加した。
10月 ・吹奏楽部がポートプラザ日化で行われた「ばらのまち福山国際音楽祭2019」で演奏を行った。・チアダンス部が神辺文化会館ホールにて琴城流大正琴の演奏会へ参加した。
11月 ・1年生全員で地域の清掃を行った。
12  ・全部活動が地域の清掃を行った。

写真2 理科部サイエンスショー

写真3 地域清掃活動

③ 環境・エネルギー・生物多様性に係わる活動
○理科課題研究(気候変動・エネルギー・生物多様性)
【趣 旨】 理数コース2年生全員が,生徒自ら設定した研究テーマについて1年間かけて探究,考察,発表する。その中で,地球環境問題,エネルギーなどの問題について能動的に考え取り組む姿勢も養っている。
【シラバス】
1学期 毎週金曜4限 グループ分け,研究テーマの設定
夏休み グループごとに日時を決め,実験および観察
2学期 毎週金曜4限 実験および観察の継続,まとめ,発表準備
3学期 毎週金曜4限 ポスター発表,報告書作成(予定)

【研究テーマ】①空気抵抗・回転運動と放物運動(ボールの回転と,軌道・飛距離の関連を調べる),②ペットボトルロケット(ロケットの形状,中の液体の種類と飛距離の関係を調べる),③竹とんぼ(羽根の角度,表面積等と飛行距離・時間の関係を調べ最適な竹とんぼを作る).④ビタミン(ビタミンCの含有量を予測し,実験によって検証する),⑤生分解性プラスチック(生分解性プラスチックを合成し,分解速度と土壌の関係を調べる),⑥セッケン(セッケンを製作し,洗浄作用を比較する),⑦燃料電池(身の回りのものを使って,燃料電池の製作をする),⑧酵素カタラーゼのはたらき(酵素カタラーゼを抽出し,基質・酵素濃度と反応速度の関係 を定量的に調べる),⑨カエルとアメリカザリガニのからだの構造や特徴の比較(脊椎動物と無脊椎動物のからだの構造の比較。)

写真4 理科課題研究

④ 主体的・対話的で深い学びに係わる学習
 平成27年度より,生徒の主体性育成を目的とした授業改善のため「Ishi未来プロジェクト」を立ち上げ,主体的・対話的で深い学びを推進してきている。今年度も,授業において知識の体系化を助ける指導(課題発見・解決学習を含む)を計画的に仕組み,生徒の能動的に学ぶ意欲・態度を育み,知識を活用する力及び知識の定着度を高める取組を継続してきた。

来年度の活動計画

昨年度に引き続き,国際交流に係わる活動,地域貢献に係わる活動,環境・エネルギーに係わる活動,主体的・対話的で深い学びに係わる学習を進め,深化させてきた。地域清掃の継続による美化意識の向上に加え,部活動単位での活動も,地域の施設,小学校,公民館等の要請に応じて披露していくことを継続させていく。主な活動はホームページに掲載し公表していく。またPTAの広報誌にも取り上げてもらい,生徒および保護者への周知を図っていく。