2021年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 環境, 国際理解, 平和, 健康, 食育

当法人では「強く、明るく、たくましく生きぬく力をもてる子ども」を目指す子どもの姿として、スウェーデン発祥の野外教室プログラム「森のムッレ教室」を柱としてカリキュラムを作成しています。

「森のムッレ教室」では晴れの日も雨の日も外に出て、乳児期では野外で過ごす心地よさや楽しさを、幼児期では活動に自然環境教育を盛り込みながら、持続可能な開発につながる自然環境における「いのちの循環」を学んでいきます。コロナ禍において園内での活動が制限される状況が長く続いていますが、年間を通じて「森のムッレ教室」を展開してきたことで、子ども達は四季の変化を感じながら生き生きと遊び、学ぶことを継続することが出来ました。

特に年長児は、秋に保護者と一緒に野外で親子遠足を行い、園で行っている「森のムッレ教室」の一端を見ていただくと共に、遊具が無い様な野外でも自然観察や自然物を使ったゲームなどで、子ども達と楽しく遊び、過ごすことが出来ることを体感していただきました。

法人3園の園庭には花壇の他に畑があり、職員が子ども達と種まき、水やり、草取りをしながら作物の成長を見守り、トマトや大根、サツマイモに玉ネギなど季節を感じながら収穫する楽しさや喜びを体験し、収穫した作物は給食で食べたり、家に持ち帰って家族で食べてもらったりしています。園庭に花壇や畑があることで、虫や鳥などいろんな生きものが集まり、それぞれの園児がお気に入りの生きもの観察スポットを見つけ、テントウムシや蝶の羽化を観察することも出来ました。

その他にも長岡市の花いっぱい運動の取組、廃材を使った工作やゴーヤのグリーンカーテンなど、将来の「緑の地球の守り人」育てに取り組んでいます。

おかげ様で、今年は長生保育園が新潟県環境賞の大賞を受賞、長生保育園と恵和こども園がビオトープコンクールにて日本生態系協会賞を受賞しました。

また9月21日の国際平和デーでは、職員が「お友達のケンカがどんどん大きくなって国同士がケンカすると戦争になり、たくさんの人が亡くなったりケガをしたりするんだよ」、と子ども達に話をしました。また、各学年でハート型に折ったチラシと丸めたチラシで「ニコニコスティック」を作り、「怒りんぼになりそうな時にはニコニコスティックで笑ってみよう」を合言葉に、身近なお友達や家族をニコニコにしてケンカをなくそう!と、ニコニコスティックを園で振り合い、家庭にも活動している写真が入った手紙と一緒に持ち帰り、家でも国際平和デーを体験していただきました。

来年度の活動計画

・「森のムッレ教室」を柱にした野外活動を展開し、「いのちの循環」を学び、体験する自然環境教育に力を入れていきます。また職員も「森のムッレ教室」の講師養成講座やステップアップ研修会に積極的に参加し、活動を深めていきます。

・各園の園庭での作物栽培を通じた食育活動に加え、長岡市主催の食育講座に参加することでいのちを頂くことの有り難さや、食べることが元気な身体づくりにつながっていることを家庭と一緒に学んでいきます。

・令和3年度と同様に国際平和デーに合わせて子ども達と平和の大切さについて考え、学び合う機会を作ります。