2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

減災・防災, 環境, 文化多様性, 国際理解, 平和, ジェンダー平等, 福祉, 健康, グローバル・シチズンシップ教育(GCED)

県 ユネスコスクール活動事例(2020年度)

 

主な活動分野:国際理解

学校名:愛知県立千種高等学校

創 立:1963年

住 所:〒465-8507 名古屋市名東区社台2-206

連絡先:TEL 052-771-2121 FAX 052-775-5116

学級数:27 生徒数:1086人

H   Phttp://www.chigusa-h.aichi-c.ed.jp

 

タイトル:SDGs未来都市の高校としてユネスコスクールの理念を継承し、発展させる。

“Think globally, act locally.”(世界的な視野に立って考え、身近なところから行動しよう。)

ねらい:本校では「自主自律」を学校の基本理念とし、国際理解教育の推進を教育目標の一つの柱としている。「国際的な課題に目を向けて持続可能な社会を形成できる人材」を育成するために、豊かな人間性、異文化理解の力、協働できる力の育成を目指している。また、世界には様々な言語や宗教や習慣があり、人の考えも多種多様であることを学び、多様な人々と共生できる社会を実現していこうという態度の育成を図っている。

 

実践内容①

タイトル:国際理解講演会

ねらい:国際社会に目を向けるきっかけを提供する

内容:人権・医療・インフラ・持続可能な開発など、世界で重要な役割を果たしてこられた講師を招き、その仕事の内容や価値、どのようにして、あるいは、なぜその道に入られたのかなどについて語っていただき、国際協力への関心を高めると同時により深い理解へと導く企画になっている。

参加者には事前に資料を配るなどして意識付けをしたり、講師には映像や音声を多く使って視覚や聴覚にも訴えるプレゼンテーションをするように、また、一方的な講義にならにないように参加者に質問を投げかけるなど、効果を高めたり、工夫をし、有意義な講演としている。最近3年間のテーマと講師は以下の通りである。

今年度は、新型コロナ感染症の感染対策のため、体育館での密集を防ぐために、1年生全員と2・3年生の希望者の参加とした。

令和2年度:「海外で働くということ」

(元)豊田通商株式会社勤務 新海雄二氏

令和元年度:「懸命に生きる人々~日本人こそ学んでほしい~」

一般社団法人アジア支援機構代表理事 池間哲郎氏

平成30年度:「世界の難民の現状と私たちにできること」

国連UNHCR協会職員 天沼耕平氏

写真①:     アジアの子どもたちの実情を語る池間氏

成果:講演後の座談会では参加者から多くの質問が出され、活発に議論が行われた。今回参加できなかった2・3年生のために、有志の生徒が講演内容を記録した印刷物を作り、全校生徒に配布・掲示をした。

実践内容②

タイトル:異文化講座

ねらい:様々な国の方々から直接お話を伺い、その国の文化や習慣について理解を深める。

内容:1年生全員(普通科及び国際教養科)を対象に、将来生徒たちが国際的視野を持って活躍できるように、様々な国の文化を知る機会を提供することを目的として行っている。毎年アジア、アフリカ、南アメリカ、西洋諸国などの広範囲な国々から10カ国の講師を招き、生徒と共に楽しめる様々な活動を通して、彼らの文化紹介をお願いしている。

事前準備としては、各クラスの40名を4名×10班に分け、各班一つの国を選ぶ。事前に自分たちが選んだ国の事情を調べ講師に対する質問を用意する。当日は、9クラスからの4人(36人)が一堂に会して5、6限に異文化体験をする。事後の活動として7限に自分のクラスに戻り、それぞれの講座で学んだことをクラスで共有して、全体の感想をまとめる。

異文化体験では、その国の基本情報の他に様々な映像を通して文化の紹介がされたり、生徒が民族衣装を着たり、伝統的な歌を歌ったり、踊りを踊ったりと趣向を凝らした内容になっている。

写真②: 南アフリカについて語るプリスカ氏

成果:生徒は自分が興味を持った国の文化紹介に加えて、クラスで他の9カ国の体験を共有することができ、様々な国の文化について幅広く学ぶことができる。本講座では、各国の日常生活に纏わる文化について直接現地の方から学ぶことができるので、生徒が海外に目を開くきっかけとなっているようだ。

 

実践内容③

タイトル:「国際課からこんにちは」

ねらい:国際理解を深めるための生徒・教員への啓蒙活動の一つとして年3回国際課通信を発行し、全校生徒に配布または教室掲示をする。SDGsについても理解を浸透させる。

内容:国際理解を深めるための学校行事(イングランド研修、英語キャンプ、国際理解講演会、異文化講座等)に関わる連絡や情報提供、生徒の感想、また、留学生の情報などを掲載する。生徒が書いた記事が中心となって構成される。

 

実践内容④

タイトル:インターアクトクラブの活動

ねらい:生徒が中心となり、ボランティア活動と国際交流の両方を行う。SDGsを推進する。

内容:今年度は、新型コロナ感染拡大のため、思うように活動ができなかった。しかし、その中でも養

護施設の子供たちへのマスク作り、SDGsについての学びや発表、オンラインによるインターナショナ

ルパーティーの企画・参加、マラソン大会のお手伝いをするボランティア活動(予定)などを行なった。

おわりに:本校が、1)自ら課題を見つけ、解決する力、2)主体的、批判的、多面的に考える力、3)多様性を大切にし、他者と協力する態度を持った、世界を舞台に活躍できる人材の育成を目指し、SDGs未来都市の高校としてユネスコスクールの理念を継承し、発展させることができるよう、今後も一層の努力を重ねていきたいと考える。

 

来年度の活動計画

 

本校が、SDGs未来都市の高校としてユネスコスクールの理念を継承し、発展させることができるよう、今後も一層の努力を重ねていきたいと考える。