2019年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

文化多様性, 国際理解, 平和, 人権, 福祉

本校は、「Think globally, Act locally ~世界を視つめ、地域とともに~」を活動テーマとして、ESDを本校が到達すべき教育目標と捉え、ESDの実践を通して国際社会で主体的に生きていく力を育成することを目標としている。具体的には世界に目を向け、国際理解教育・地域社会との交流を柱に、①国際的な視野を広げる教育、②地域との交流に係わる活動、③ESD部会に係わる活動、④幼児・児童と交流する取組を行った。
① 国際的な視野を広げる教育
 本校は修学旅行を台湾で実施している。事前学習として、海外勤務経験者による講演会や、台湾からの留学生との交流などを、1年次から計画的に行った。台湾では、現地の大学生の案内で班別行動し、現地姉妹校では学校間交流を行って、多様な文化に触れるとともに、国際的な視野を広げることができた。
 外国のユネスコ委員会職員視察の受け入れや、米国の青少年代表団及び短期留学生の受け入れ等、外部機関との連携・協働を積極的に行い、生徒にはおもてなしの精神や日本文化を伝える心、異文化を理解する心が育成された。
② 地域との交流に係わる活動
  市川市ユネスコ協会主催の「平和の鐘を鳴らそう」というイベントに生徒が参加し、他校の生徒と交流しながら平和への祈りを込めて、寺院の鐘を鳴らした。地域の方々にも呼びかけ、後世に伝えていくことの大切さを学んだ。
 吹奏楽部やバトントワリング部は、地域の行事に小・中学生とともに参加しており、地域活性化の一翼を担っている。
③ ESD部会に係わる活動
 ESD成果発表会に参加した生徒が他校の活動に触発され、貧困問題のために行動がしたいと、文化祭でフェアトレードクッキーを販売した。フェアトレードについての展示発表も行い、多くの生徒に貧困問題について考えるきっかけを与えることができた。
④ 幼児・児童と交流する取組
 家庭科の授業では、近隣の乳幼児・保護者に来校していただき、生徒が交流する取組を行った。命の大切さや家族について考える機会となった。
夏休みには、多くの生徒が近隣小学校へ赴き、学習支援ボランティアを行った。秋には、陸上競技部生徒が小学生に陸上指導を行った。このような取組は、他者を思いやる心を育むとともに、生徒の自己肯定感を高める取組となっている。

来年度の活動計画

台湾修学旅行を中心に、国際理解教育に取り組んでいく。台湾修学旅行の準備、実施、事後指導を計画的に行う。台湾からの留学生(メロス言語学院)には、事前学習で協力を願う予定である。
 1学期には、米国からの高校生の短期留学の依頼があれば、受け入れたい。2学期には、海外勤務経験者の講演会を総合的な探究の時間で実施する。
地域との関わりでは、小学校での学習支援ボランティアや、図書委員会による幼稚園での絵本読み聞かせ、吹奏楽部やバトントワリング部による地域イベントへの参加、家庭科の授業での乳幼児・保護者との交流等、連携及び協働をさらに推進する。
 ESD成果発表会やESD研究会に、生徒や教職員が積極的に参加して、ユネスコスクール加盟校との交流を深めていきたい。多くの生徒がユネスコスクールの活動に主体的に参加できるように、努力をしていく。