2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 文化多様性, 国際理解, 平和, 人権

本校は、「Think globally, Act locally~世界を視つめ、地域とともに~」を活動の理念とし、ESDを本校が到達すべき教育目標に位置づけている。例年は、海外修学旅行を中心とした国際理解教育と、地域社会との交流を柱に活動しているが、今年度はコロナ禍で海外修学旅行は中止となり、地域へのボランティアや交流は実施できず、限られた活動しかできなかった。

① 国際的な視野を広げる教育

今年度は海外修学旅行は中止となってしまったが、来年度に向けて1年生に事前学習を行った。海外勤務経験者による出前授業や、外部講師による「台湾を知るセミナー」、台湾からの留学生とZOOMを使っての交流などを実施し、多様な文化に触れるとともに、国際的な視野を広げることができた。また、様々な分野で活躍している同窓生を招き、社会人講話を実施した。

② 平和教育

市川市ユネスコ協会主催の「コロナ禍で感じた『わたしのたからもの』〝平和を祈る〞作品集」に、本校生徒8人が作文を応募し、掲載された。日常生活の大切さに改めて気付き、支え合うことの必要性を感じて、自分も今できることから始めようという気持ちを持つことができた。また、平和学習として、映画「GAMA 月桃の花」を鑑賞した。沖縄での悲惨な戦争の歴史を知り、平和を守るには悲しい過去に目を背けず、後世へ伝えて行くことが大事だと学ぶことができた。

③ 人権教育

LGBT(Q)への理解を深めるために、当事者2名を講師に招き、「性別はもう2つでは語れない!?」と題し、人権講話を実施した。講話後に全生徒が講師に向けてアンケートを書き、講話への感謝を述べるとともに、性的マイノリティへの偏見や差別はあってはならないことを再確認した。

④ 募金活動

各クラスにいるユネスコ係が中心となって、募金活動を行った。1月下旬には、書き損じや未使用の葉書を回収し、市川市ユネスコ協会へ寄付した。11月には赤い羽根共同募金活動を行った(集まった募金は、市川市生活支援課に寄付)。

⑤ 地域清掃活動

今年度は地域との交流活動が全て実施できなかったので、違った形で地域貢献をしようと考え、定期考査最終日に毎回、有志生徒による地域清掃活動を行った。多くの部活動生徒が参加し、学校周辺を広範囲にわたって清掃した。その様子を自治会の方が取材してくださり、自治会の広報紙に載せてくださった。こうした活動を通して地域との関係を深め、地域活性化の一翼を担っていきたい。

⑥ 教員の活動

11月にESD部会教員研修会で、麗澤大学教授の講演「SDGsと学校教育」が行われ、本校教員が参加した。学んだことや情報は、校内のユネスコスクール委員会で共有していく。

 

来年度の活動計画

今後も台湾修学旅行を中心に、国際理解教育を推進する。事前準備、実施、事後指導を計画的に行う。台湾からの留学生(メロス言語学院)とは、引き続き交流活動を続けていく。今後の状況により、海外からの短期留学の依頼があれば、受け入れたい。また、市川市国際交流協会とも連携し、姉妹都市からの使節団と本校生徒の交流も引き続き行っていきたい。

地域との関わりでは、例年行ってきた小学校や幼稚園へのボランティア活動や、地域行事への参加を実施したい。多くの生徒がユネスコスクールの活動に主体的に参加できるように、関係機関との連携及び協働をさらに推進する。