2019年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

減災・防災, 気候変動, エネルギー, 環境, 文化多様性, 国際理解, 平和, 人権, ジェンダー平等

[ねらい]
 持続可能な社会の担い手を育むため、現代の課題を「自分事」として気づき、それを解決していくための手立てを考え、工夫する力や、チームで課題を考えるために創造的なコミュニケーションを図る力の育成を目指す。
[実践内容]
<(1) 総合的な学習の時間を軸とした教科横断的学習活動>
①中学3年時のカナダホームステイ研修に向けて(英語科・社会科・家庭科・保健体育科・国語科・理科・数学科)
〇1年時:善光寺平の自然風土によって築かれてきた食文化を伝承している「ちょうまの会」の方と箱膳を作る活動を通して、地産地消に関心を持つ。
〇2年時:英語授業で無形文化遺産「和食」の魅力を学ぶ。
〇3年時:和食のレシピを英語にし、カナダ研修でホームステイする家庭に「和食」及び日本の良さを伝える活動をする。
②高校2年時のイギリスSDGs研修に向けて(英語科・社会科・理科・国語科・芸術科・総合的な探究の時間)
〇1年時:英語授業で「フードマイル運動」の課題点をSDGsの観点から考える。地球規模の課題として社会科・理科の観点も取り入れる。更に、総合的探究の時間にSDGsを学び、テーマ設定しグループ学習を深め、プレゼンにもっていく。
〇2年時:長野市や身近な地域に視点を置き、世界の諸問題と地域の課題を結ぶ思考力や判断力をつけ、その学びをイギリス研修の現地高校生や大学生とのSDGs交流の中で、論理的に伝え合う活動を展開する。
<(2) 総合的な学習の時間を軸とした地域連携の生徒主体的活動(生徒会・クラブ活動)>
① 長野マラソン・長野車いすマラソン大会ボランティア活動:
長野冬季オリンピックレガシーを未来へと引継ぎ、地域文化の発展を目的とした長野マラソン大会に、ほぼ全校生徒がボランティアとして活動する。
② インターアクトクラブ活動:
毎年夏、東北被災地研修を行っている。日本人としての自分を深く理解し、今後の日本・世界の諸問題を考える上で何ができるか、具体的な行動を考える機会としている。
③ながの環境フェア活動:
「国際ソロプチミスト長野みすず」とチームになり、地域の子どもに環境紙芝居を行う。
④国際キャンペーン:
県主催Nagano SDGs Project「みんなのSDGs宣言」に参加することで、生徒会として持続可能な世界を築く方策を考え実践し、全県に発信していく。

来年度の活動計画

令和元年10月、台風19号が故郷長野に甚大な被害をもたらし「長野=災害に強い県」という概念が崩れた。想定を超える事態が次々と起こり、スウェーデンの女子高生グレタ・トゥーンベリさんの主張はもはや他人事ではないと痛感した一年であった。台風の後、生徒会が中心となり、SDGsと身近な課題をつなげて具体的な行動計画を立て活動できた。身近な災害に対して中高生ができることを考え迅速に行動を起こすこともできた。
令和2年度も継続して上記のような経験知を軸にて『誰一人取り残さない生徒会活動』を目指して委員会の仲間と協働し、地元長野からできることを考え行動を起こし、その結果をNAGANO SDGs PROJECTを利用して全県にそして日本、世界へと発信していく予定である。またユネスコスクール加盟4年目、海外姉妹校提携から、緩やかなつながりを構築していきたい。ビデオ通話・レター等のやり取りを通して、自国と世界の課題を結び協働する活動を積み上げる予定である。そして、知識構成型ジグソー法を通して教科横断的な学習の成果を活かしながら、自分事として意欲的に学び、発信する生徒の育成を引き続き行う。