2019年度活動報告

本年度の活動内容

　当校は、「人間性豊かな児童の育成」を学校理念として、ＥＳＤを地域素材を取り入れた実感を味わう学びの体験と捉え、進んで地域に関わろうとする資質を育むことを目標とした。

① 馬場校下に係わる活動（3年生「ぼくらのじまん『馬場校区』」）

　「馬場の伝統行事を知ろう～七つ橋渡り～」では、由来や方法、込められた願いなどを知ることができた。さらに「馬場校区と泉鏡花のつながり」では、作品に登場する寺院や風景をめぐり、作品に馬場校区が多く登場する理由を考え、発表した。「和菓子のすばらしさを学ぼう」では、職人の技を身近で見て学んだり体験したりする学習を行った。

② 馬場の人や文化に係わる教育（4年生「金沢の伝統を調べよう」）

　「馬場小学校のすてきな先輩」では、金沢の三文豪の一人である徳田秋声の生涯や作品について調べ学習を行い、「馬場のすてきを伝えよう集会」で発表し、生き方について感じたことを、自分と重ね合わせて感想文を書いた。

　「金沢のじまんを調べよう『金箔のひみつ』」では、金箔の材料、作り方、使い方、道具、歴史について調べた。地域の職人さんを招き、自分の描いたデザインをもとに金箔貼り体験を行った。

③ 馬場の自然・文化に係わる学習（5年生「大好きな馬場の「自然」「文化」）

　「調べよう馬場の自然」では、浅野川の水生生物観察を行った。ゲストティーチャーを招き、見つけた生き物についてくわしく教えてもらうことで、今まで気づかなかった地域の自然の豊かさを見つけることができた。また、調べたことをグループごとにポスターにまとめたり、劇にして全校児童に伝えたりすることができた。「加賀友禅体験」では、作家の手ほどきを受けながら、全ての工程を体験し、作品を完成させることができた。

④　 歴史と伝統を生かし未来に向かうまち馬場、自分に係わる学習「馬場のすてきを伝えよう」

東京の上目黒小学校と交流するため、「ひがし茶屋街」と「東山寺院群」について学習した。景観教室等で実際に足を運び、ひがし茶屋街周辺に残る歴史的建造物について学んだ。交流では、茶屋街のお店や建物の特徴、各寺院群の特徴など、自分たちの学んだことをまとめたパンフレットを使って案内して、東山地区のすてきを伝えた。

来年度の活動計画

　新教育課程の本格実施に向け、「人間性豊かな児童の育成」を学校理念として、ＥＳＤを地域素材を取り入れた実感を味わう学びの体験と捉え、ＥＳＤの実践を通して自ら課題を見つけ、自ら考え、よりよく問題を解決する能力を育成し、問題解決や探求活動に主体的、創造的な取組を通して、自己の生き方を考えたり、進んで地域に関わろうとしたりする資質を育むことを目標とする。

　具体的には、馬場の先輩・地域を学ぶ、地域に関連する単元を柱に、①馬場校下に係わる活動、②馬場の人や文化に係わる教育、③馬場の自然・文化に係わる学習、④歴史と伝統を生かし未来に向かうまち馬場、自分に係わる学習を行っていく。

　また、目黒区立上目黒小学校と本校の６年児童交流を来年も行う。ICT環境が整えば、遠隔教育も推進し、ユネスコスクール同士でさらに、学びを深めていきたい。