2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 環境, 文化多様性, 人権, 食育

本園は「子ども達同士認め合い、助け合い、励まし合い、学び合う」を園の理念としてESDを子ども達の学びと捉え、ESDの実践を通して生きる力、主体性の土台作りを目標とした。

具体的には「立腰教育」(躾の三原則)「人権教育」「地域との連携」を柱に①人権に係わる教育②文化多様性に係わる教育③生物多様性・食育に係わる教育④立腰に係わる教育⑤環境に係わる教育を行った。

① 人権に係わる教育
子ども達と一緒に「みんな、たいせつ」「種をまこう」のリーフレットや紙芝居等を使い“どんな気持ち”“どう思った”など子ども達の言葉の表現を大切にしながら考える時間を大切にしてきた。ふれあい遊びで人のぬくもりや心地よさを感じたり、友達の素敵なところを皆の前で発表したりして、自分や相手に色々な気持ちがあることなども知ることが出来た。そして思いやりの気持ちや自分は大切な存在であるという自己肯定感を高めるようにしてきた。

② 文化多様性に係わる教育
ネイティブの講師とのやりとりや歌、遊びを通して英語でのコミュニケーションを図りながら異文化に触れるようにした。世界には様々な国があり、食べ物、髪や肌の色の違いなども人権教育とともに知る機会となった。給食の献立に世界のメニューを取り入れ興味を持つきっかけ作りを行った。

③ 生物多様性に係わる教育
時節柄難しい時もあったが、野菜の栽培や旬の食材に触れたり、調理などで子ども達が積極的に「食」に関ったりする機会を持つようにした。行事食や献立の工夫により、子ども達が食に対して興味関心を持てるようにした。魚の解体を見た時にお腹から小魚が出てきたことで、動物や植物、人は皆つながっていることを知り、命をいただいていることに感謝の気持ちを持てるように取り組んだ。

④ 立腰に係わる教育
日々「立腰」を行うことにより心と体を整え、強い意志力や集中力、根気が身に付き、子ども達の主体的に生きていく土台を養っている。

⑤環境に係わる教育

地球温暖化や環境に興味を持つきっかけとして、身近にある「エコマーク」集めを行った。子ども達は宝探しのようにとても興味を持って行うことができた。

 

来年度の活動計画

今年度は時節柄、例年通りに体験や実践ができない内容も多かったが、次年度に向けて引き続き地域との連携を大切にしながら、日々の生活や遊びを通して様々な学びにつながるように進めていきたい。特に環境をテーマにした「エコマーク」集めについては子ども達がとても興味を持ち、楽しんで積極的に取り組む様子が見られたので、次年度も継続しながら環境について子ども達と考えたり、話し合ったりする機会を多く持っていきたい。