2019年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 海洋, 気候変動, エネルギー, 環境, 国際理解, 平和, 人権, 福祉, 持続可能な生産と消費

本校は、「誠実・隣人愛・喜び」をモットーとして、「国際理解教育」「食育」「奉仕活動」を行い、“自身を見つめ、違いを受容する”“他者と協働し世界に貢献する”ということを目指している。その中でESDを「児童一人ひとりが果たすべき使命」と捉え、具体的に、以下の3つの活動を中心に行った。

① ユニクロ“服のチカラプロジェクト”に参加

ユニクロが毎年実施している“服のチカラプロジェクト”に今年度も参加した。今年度は、幼稚園から高校までの範囲に加え、本校の奉仕行事であるチャリティ・デーに来られるお客様にも服の回収の呼びかけを行った。その結果、ダンボール箱18箱分の古着を集めることができ、難民の人たちのもとへと届けることができた。

② 食育菜園での命のリレーの体験

「食育」での学習を通して、いのちの循環により、自然界と共に生きる私たちの生活のあり方、自然界との共存を学び、日常生活に活かしている。今年度は、SDGsの17の目標にも触れ、食の中でできる取り組みついて考える機会もあった。

③ 節食ランチでの献金、お米一握り運動の実施

本校の理念に基づき、「節食ランチでの献金」「お米一握り運動」を今年度も実施した。集まったお金は地域社会福祉に、また、お米は釜ヶ崎野宿者のために役立てていただくようお届けした。

さらに今年度は、SDGsを軸にした取り組みを意識して、高学年を中心に学習を進めた。4年生が「貧困」、「健康と福祉」、「つくる責任、つかう責任」、5年生が「気候変動」、6年生が「平和」を年間の学習の軸として学習を進めた。学習した内容は、授業内のプレゼンやレポートに留まらず、学習発表会の場でも伝えた。これにより学んだ内容を自己完結するのではなく、他学年の児童や保護者に対して広く発信することができた。さらに、今年度は3名の児童が大阪ユネスコスクール(ASPnet)の国際ワークショップに参加し、全校朝礼を使って話し合いの経験を報告した。

来年度の活動計画

今年度は、日頃からSDGsを意識した実践を行うように教員研修にて声かけを行った。その結果、低学年であってもSDGsのマークに反応する児童も出てきているため、次年度もSDGsを軸にした取り組みを続けていきたい。特に、教科書の内容とリンクさせることで、4年生では「1.貧困をなくそう」、「3.すべての人に健康と福祉を」「12.つくる責任、つかう責任」、5年生では「13.気候変動に具体的な対策を」、6年生では「16.平和と公正をすべての人に」等をテーマとし、年間の学習の軸として学習を進めることが可能であることが分かってきた。さらに次年度は、クラブ活動として「ユネスコクラブ」を立ち上げることも決定した。そこで、例年本校で続けている活動はもちろんのこと、大阪ユネスコスクールの国際ワークショップの参加も続け、学校全体としてESDの意識を持って日頃の行動も意識するように呼びかけていきたい。