2018年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, エコパーク

 本校は,隣接する芦安小学校とともに「9年間を通して,南アルプスの自然を守り,持続可能な社会の担い手となる資質を育む」ことを目標としている。そこで今年度のESD活動では自然環境の保全と持続可能な社会のあり方について考える活動を設定し,その実践を通して担い手となる資質を育んでいくことを目標とした。

① 全校登山係わる活動
現在は北岳・仙丈ケ岳・鳳凰三山の三つの山を登っている。これらの山々は南アルプス市芦安地区にあり,日本有数の山が私たちのふるさとにあるという誇りを持ってもらいたいという願いが込められている。登山にあたり,自然環境や歴史と文化など学習テーマを設定しているが,今年度は「写真などを使った自己表現」というテーマで行った。学習では,環境省や南アルプス市役所,地域の専門家の方々との連携を図っている。今年の登山は7月15日(火)と16日(水)の1泊2日で実施した。天候にも恵まれ,仙丈ケ岳の自然を体験することができ,それぞれの感性で写真を撮り,学園祭では詩をつけて表現することができた。

② 夜叉神峠登山道の清掃活動
6月22日(金)に教員と生徒で実施した。夜叉神峠付近の環境美化活動と野鳥観察である。特に,峠道を外れたところにも多くのゴミがあり,生徒は時間いっぱいまで意欲的に活動していた。生徒の口からはどうしてこれほどまでにゴミが存在するのかといった驚きや疑問の声が上がっていた。

③ 学校林植樹と整備の活動
4月21日(土)に生徒,保護者,教職員で実施した。今年度は芦安小学校の5・6年生も同行し,桜苗を植えた。9月28日(金)には芦安小学校と合同で森についての学習と学校林整備作業を行った。また,11月に間伐材を利用して輪かんじきづくりを行った。森林に関する理解が深まり,森林を守る気持ちが高まったと思う。

来年度の活動計画

 平成31年度の活動も,今年度と同様に「小中9年間を通して,南アルプスの自然を守り,持続可能な社会の担い手となる資質を育む」を目標に掲げている。そこで,自然体験や環境について考える教育を,地域や保護者の方々との連携を図りながら展開していきたい。来年度からは隣接する芦安小学校と小中一貫校としての取り組みが始まる。今年度の成果と反省の上に,小中9年間の長いスパンでのユネスコスクールとしての取り組みを見据え,計画的に,より充実させながら活動を実施していきたいと考えている。