2019年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

減災・防災, 平和, 人権

 本校は、「自然を愛し 自立をめざす 心豊かな生徒の育成」を学校教育目標とし、地域交流および地域素材を生かしたESD教育活動の実践を通して、郷土を誇りに思い、地域に貢献できる生徒の育成を目指している。
 具体的には、地域探求活動を通して、安心安全でよりよい足守中学校区を目指して、1・3年生が中心の防災学習を行った。また、②岡山市人権推進指定を受け、「自他を思いやることができる生徒の育成をめざして」という研究主題のもと、人権意識を高めるための道徳、生徒会主体の人権啓発活動を行った。

① 1・3年生で協力して住んでいる地域を中心に防災学習を行った。一昨年7月の西日本豪雨で自分たちの身の回りでどのような被害があり、実際にどのような防災対策 が行われたのかなどを家族や地域の連合町内会長に話を聞くことで起こった出来事をまずは把握した。そこから自分たちから安全安心な地域にするためにできることは何かを考え、文化祭で全校生徒や地域の方々に向けて、1年生がインタビュー内容を模造紙にまとめた展示発表を、3年生は全員が防災作文を作成し、二人の学年代表がステージで発表をした。さらに3年生は地域ごとにブース展示を行い、それぞれが工夫を凝らした展示内容で防災・減災の意識を高めることができた。岡山市に申請をして無料提供を受けた備蓄米を利用したわかめご飯の試食も好評であった。
 防災学習のまとめとして、公民館の方や地域の方に協力していただき、全校でカードを使った避難所運営ゲームを行った。実際に災害が起こったときに地域の一員として中学生ができることについて一人一人が考え、協力することの大切さを学んだ。

② 「自他を思いやることができる生徒の育成をめざして」というテーマのもと、生徒の人権意識を高めるために、人権週間に合わせて、学校全体で人権標語を考えた。でき上がった標語は各クラスで大きな木の周りに葉として貼り付け、昨年度は「人権の木」、今年度は「人権の林」として全校で最優秀賞を一つ選ぶ活動を通して、自分も仲間も大切に生活していこうとする姿勢が少しずつ身に付いてきたように思う。

来年度の活動計画

 今年度同様、3年生を中心に防災学習を進めていく予定である。地域の一員として何ができるのか、普段からどんな備えが必要なのかなどを考え、学年で工夫した発表形態で生徒・保護者・地域に向けて発信していきたいと考えている。発表の場は文化祭を予定している。1年生がどういう形で防災学習に取り組むかは未定である。
 また、平和学習についても今年度同様、2年次に広島、3年次に沖縄の宿泊研修があるので、事前学習を行い、研修後に壁新聞、模造紙、スライドなどの発表形態を用い、全体で共有したいと考えている。