2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

減災・防災, 環境, 平和, 人権

本校は、「自然を愛し 自立をめざす 心豊かな生徒の育成」を学校教育目標とし、地域交流及び地域素材を生かしたESD教育活動の実践を通して、郷土を誇りに思い、地域に貢献できる生徒の育成を目指している。
具体的には地域探究活動を通して、安心安全でよりよい足守中学校区を目指し、防災学習を実施した。また、人権意識を高める授業を行い、人権啓発活動を行った。
(1)防災学習
「地域学習」として長年取り組んできたものを「防災学習」に特化し、住んでいる地域や保幼小との関わりを大切にして、自分たちにできることを発信していく活動を一昨年度から行っている。昨年度実施した「避難所運営ゲーム(HUG)」について、本年度は中学生が小学生に出張授業する計画を立てていたが、新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、中止した。そこで、岡山地方気象台から講師を招いたり、陸上自衛隊による体験学習講座を開催したりするなどして、住んでいる地域の災害の特徴や、災害時における各機関の活動などについて知り、中学生としてできることは何かを考える学習活動を行った。また、ハザードマップを用いた学習、災害時を想定した調理実習なども行い、様々な視点から考えるヒントとした。公民館や岡山市危機管理室、山陽新聞社やNHKや西日本豪雨の被災者などに紙面取材を行い、災害時に起こることや準備しておくとよいこと、小学生に考えてもらいたいことなど、中学生として発信できることをまとめ、発表した。その過程で、地質学の専門家から防災時における公的機関の役割を学んだり、分かりやすい発表になるようにアドバイスをいただいたりした。
密を避け、大人数で集まらないことを前提にした活動は多くの場面で制約があり、長年にわたり後輩たちに受け継がれてきた地域を大切に思う心をつないでいくことに苦心したが、規模を縮小して発表会を行い、本年度のまとめとした。
(2)人権週間
生徒の人権意識を高めるために、人権週間に合わせて、学校全体で人権標語を考えた。でき上がった標語は各クラスで大きな木の周りに葉として貼り付け、一昨年度は「人権の木」、昨年度は「人権の林」、今年度は「人権の森」として、全校で最優秀賞を一つ選ぶ活動を行った。自分も仲間も大切に生活していこうとする姿勢が身に付いてきたように思う。

 

 

来年度の活動計画

3年生を中心に防災学習を進めていく予定である。地域の一員として何ができるのか、普段からどんな備えが必要なのかなどを考え、学年で工夫した発表形態で生徒・保護者・地域に向けて発信していきたいと考えている。発表の場は文化祭を予定している。また、平和学習についても今年度同様、2年次に広島、3年次に沖縄の宿泊研修があるので、事前学習を行い、研修後に壁新聞、模造紙、スライドなどの発表形態を用い、全体で共有したいと考えている。