2019年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

減災・防災, 世界遺産・地域の文化財等, 平和, 人権

本校は、「愛と夢、そして創造」を教育目標として、ESDを持続可能な社会づくりの担い手を育む教育と捉え、「関わり」と「つながり」を尊重できる力を育成することを目標とした。

 具体的には、4つに係わる活動、教育、学習を行った。

① 防災に係わる活動

本校は、10年前の浅野川水害を経験している校区にある。そこで、今年度、浅野川水害を経験した人に学校に来てもらい、全校と保護者に体験しとことを話してもらった。当時の話を聞いたり、パネルでの写真も展示したりして児童は水害の恐ろしさとその後の後片付けの大変さを知ることができた。

その後、水害が起こったという想定で、引き渡し訓練をおこなった。

② 総合に係わる学習

3年生の総合で、「金沢の伝統文化を学ぶ」という単元がある。そこで、校区で行われている獅子舞について学習した。実際に浅野町獅子舞保存会の人に来ていただき、話を聞いた。浅野町校区には、6頭の獅子頭があること、そのうち小学校の児童達がしている獅子舞の獅子頭は姫獅子と呼ばれ、雌の獅子だということも教えてもらった。また、獅子頭の修理を繰り返し何百年も使われており、その時代の人たちが大切にしてきたことを知ることができた。実際に獅子頭や演技に使う道具、楽器などに触れて、重さや感触を確かめることができ、児童は身近に感じることができた。

③ 平和に係わる教育

2学期の初めに、8月に読まれた「平和への誓い」など戦争に係わる新聞を掲示して意識付けをはかった。その後、クラスで平和に関する本を読み聞かせを行い、ふり返りをした。

④ 人権に係わる活動

人権週間の取り組みとして、日頃お世話になっているサポート隊の人達や校区の高齢者の人に年賀状を書く活動をした。浅野町小学校で取り組んでいることや自分が頑張っていること、挨拶文などを年賀状に書いて送った。年始には、年賀状を出した人から、「もらって元気になりました」というお返事がたくさん届いた。

来年度の活動計画

 今年度同様、防災訓練では地域や保護者を巻き込んだ避難訓練をして、さらに児童の危機管理能力を高めていきたい。
 地域の文化財等の学習では、総合の時間の内容に位置づけられているので、必ず行っていく。
 平和にかかわる学習では、今年度同様戦争に関する記事の掲示、本の読み聞かせをして、戦争について児童に知ってもらう。
 人権でも、お世話になった人や高齢者に年賀状を出すなどの取り組みを行っていく。