2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

世界遺産・地域の文化財等, 持続可能な生産と消費

本校は、「私たちの浅野川、私たちの金沢〜知る・学ぶ・伝える〜」を活動テーマとしている。ESDを自然・地域・伝統文化の継承と捉え、ESDの実践を通して自ら課題を見いだす力、仲間と協働的に解決しようとする力、調べたことをまとめ伝えようとする力の育成を目標とした。

具体的には、校区や金沢の伝統を伝えることを柱に、1、校区の自然や地域の文化を調べる活動、2、偉人から学ぶ教育、3、食文化に関わる体験学習、4、金沢のよさを調べ、伝統文化の体験学習を行った。

1 校区の自然や地域の文化を調べる活動

平成27年に街の活性化を目指して作られた「浅野川音頭」のことを地域の方から詳しく教えて頂いた。そして、地域を通る鉄道や校区の昔の様子について地域のお年寄りから聞き取り浅野川校区のよさを見つけた。分かったことや見つけたことをまとめ、本校の4年生に向けて発表した。その発表を通して、さらに校区の自然や文化等をもっと大切にしていきたいという思いをもつことができた。

2 偉人から学ぶ教育

金沢の偉人を一人決め、金沢ふるさと異人館の見学やインターネット、本等でその業績や幼少期のエピソードを調べ、全校に向け発信した。偉人の業績や生涯を調べる中で一人の人間としての生き方を学ぶことができた。故郷の偉人について、誇りに思う気持ちや後に続きたいという気持ちを表現することができた。

3 食文化に関わる体験学習

加賀野菜の歴史等をインターネットや本などで調べ、パワーポイントを使ってまとめ、発信した。また、加賀野菜等を実際に育てて収穫した。育てる際には、地域の農家の人に協力をいただき、様々な活動をした。また、金沢のブランド米である「ひゃくまん穀」も調理し、他の米との違いに感心し、地域の食文化を誇りに思う心をもつことができた。

4 金沢のよさを調べ、伝統文化を体験する学習

金沢の名所と伝統文化を調べ、小グループに分かれ、自分たちで計画したプランに従って、金沢の名所や体験施設をめぐる「金沢めぐり」を行った。その後、ポスターにまとめ、校内に掲示した。金沢のよさを「調べる」「体験する」「まとめる」「発信する」の一連の活動を通して、改めて地域に対する誇りと地域を愛する心をもつことができた。

来年度の活動計画

総合的な学習の時間のカリキュラムに「ふるさと学習」として位置づけ、カリキュラムに沿って実践する。3年は「人につながるまち金沢」として自分たちの校区を調べる活動を、4年生は「伝統が息づくまち金沢」として金沢の伝統産業工芸を調べ、体験する活動を、5年生は「環境にやさしいまち金沢」として加賀野菜等の生産と消費について体験する活動を、6年生は「未来に向かうまち金沢」として、金沢のよさと改善点を考え発信する活動をそれぞれ設けている。子どもの身近な校区から金沢市へと広がるように計画し、子ども達の本物に触れる活動を重視することで、6年間を通して、「ふるさと」に対する理解と愛着が深まることを狙いとしている。