2021年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

文化多様性, 国際理解, ジェンダー平等, 福祉

本校は、ESDを報恩感謝の心を大事にする教育活動と捉え、ESDの実践を通して心豊かな生徒の育成を目標としています。具体的には、国際理解教育を重視した教育を推進するとともに、郷土文化への理解を深める活動や社会福祉活動に積極的に取り組んでいます。ユネスコスクールとしては、これらの活動を継続・発展させ、生徒一人一人に持続可能な社会の担い手に必要な知識・能力・態度・価値観を身に着けさせることを柱に、①郷土理解②社会貢献に係わる学習を行っています。
今年度は、龍谷総合学園の「仏教×SDGs」の精神を踏まえ、SDGsのテーマ5「ジェンダー平等を実現しよう」について学内で学習を深めています。 また、「首里城復興ユネスコ募金」活動を継続し、生徒・教職員の協力を得て、支援金を送らせて頂きました。さらに、旭川のユネスコ創造都市としてSDGsを実践できる人材育成等の目的で開催された「旭川デザインウィーク2021・まちなかキャンパス」に本校の郷土部が「文化の多様性の尊重」を趣旨にオンラインでアイヌ文化の紹介をしました。

なお、2020年12月~2021年11月の活動事例を本校のホームページで「龍谷ニュース」として紹介されたものを次に抜粋記載します。

道新社会福祉振興基金について (2020/12/25)
本校では、生徒会活動の一環として北海道新聞社社会福祉振興基金への寄付を毎年行っています。今年度も、校内で集めた募金2万円(12月の報恩感謝と生徒会よりの補助)を、道内の福祉向上と恵まれない人たちのために寄付させていただきました。

12/23に本校を代表して生徒会長の帶川明日香さん(3年)が北海道新聞旭川支社を訪れ、寄付を渡しました。

2021年度 交通安全啓蒙活動 (2021/5/21)
本校では、交通安全啓蒙活動を春・夏・秋・冬の年4回行っています。今年度の春の活動(5/10~14)が行われました。

学校前の沿道で「スピードダウン」「交通安全」の旗を持ち、行き交う車に安全運転を訴える活動です。朝8時から授業が始まる前まで実施しました。

あいサポートメッセンジャー養成研修開催 (2021/6/17)

さる6月3日(木)に「あいサポートメッセンジャー養成研修」が本校会議室においてZOOMを使ったリモート形式で開催されました。本学園石田理事長以下8名の教職員が受講し、「あいサポートメッセンジャー養成研修」の修了証をいただきました。
「あいサポート」とは、鳥取県が始めた「障がいを知り、共に生きる」地域社会をつくっていく運動です。旭川龍谷高校ではこの運動に賛同し、2年前から取り組んでいます。生徒全員に「あいサポート研修」を受講してもらい、将来、誰もが暮らしやすい地域社会つくりを担う人材を育成していきたいと考えています。
今回の「メッセンジャー養成研修」は、その「あいサポート研修」を実施できる講師育成のための研修会です。また先日には、今年2月に鳥取県知事から認定を受けていた「あいサポート団体認定証」も届きました。今後は、新型コロナウィルス感染拡大により進められなかった取り組みを進めていきたいと考えています。

■2021年度 交通安全啓蒙活動 (2021/7/9)

本校では、交通安全啓蒙活動を春・夏・秋・冬の年4回行っています。今年度の夏の活動(7/5~9)が行われました。
学校前の沿道で「スピードダウン」の旗を持ち、行き交う車に安全運転を訴える活動です。朝8時から授業が始まる前まで実施しました。

■龍谷総合学園「仏教×SDGs」参加 (2021/8/30)

8/21に龍谷総合学園主催の「仏教×SDGs」がオンライン会議で行われました。ZOOMを利用して全国から26校が参加しました。
内容は、誰一人取り残さない社会に向けた活動実践を目的に、各学校が「ジェンダー/多様性」「食べること/エシカル消費」「SNS~対話・コミュニケーションの可能性」の3分野に分かれてのプレゼンテーションとなります。本校からは、2年生の室井さんと小川さんが「ジェンダー/多様性」の分野で発表し討議しました。
世界の人々の為に高校生として具体的に何ができるのか、み教えを共にしている龍谷総合学園の生徒の皆さんと、仏教の「利他の精神」を実感しながら学ぶことができました。大変に充実した時間を過ごせたとの事です。

■IAC「24時間テレビ」募金 (2021/8/31)

令和3年度24時間テレビチャリティ募金に協力をするため、インターアクトクラブ(IAC)が主体となりクラス募金(8月の報恩感謝)を行いました。6,085円もの金額が集まり、8/29にイオンモール旭川西店内のチャリティ募金箱に寄付を行いました。
この募金は、日本テレビを通じて社会福祉活動や支え合いのまちづくりに使用されるとの事です。

■郷土部「まちなかキャンパス」出場 (2021/9/6)

9/18,19に、旭川デザインウィーク2021「まちなかキャンパス」というイベントがあります。これは、デザイン、SDGs、まちづくり、ユネスコ創造都市のいずれかのテーマで15分~30分、小中学生の視聴者向けにインターネットライブ中継を行うもので、旭川で今やっていることを先輩たちから聞いてみようという企画です。
私たち旭川龍谷高校「郷土部」は、来る9月19日14:30~14:45に旭川デザインウィーク特別編「まちなかキャンパス」にオンラインで出場します。
ポスターはこちらです!
https://sites.google.com/view/machinakacampus/poster
実行委員会のURLはこちらです!
https://sites.google.com/view/machinakacampus/
番組表はこちらです!
https://sites.google.com/view/machinakacampus/timetable
公式ツイッター等でのフォロー
https://twitter.com/amachinaka

■郷土部「この夏の活動」 (2021/9/11)

郷土部は、上川アイヌの研究を継続しアイヌ文化を学び、アイヌ民族との交流を深めています。この夏、旭川市嵐山のアイヌ文化の森・伝承のコタンで、上川アイヌの伝統儀式や伝統家屋の解体作業に参加しました。
*** 旭川市嵐山のアイヌ文化の森・伝承のコタンにおいて ***
7/31(土)に上川アイヌの伝統儀式「チノミシリカムイノミ(聖なる地でのお祈り)」が、2年ぶり2ヶ月遅れで行われました。儀式に欠かせない祭壇を建てるお手伝いをしました。
8/14(土),15(日)に上川アイヌ伝統家屋「ウラシチセ(笹葺き家屋)」の解体作業が行われました。来年春に新しいチセが建てられます。

■秋の交通安全啓発活動 (2021/9/16)

本校では、交通安全啓発活動を行っいます。秋の活動を9/13~17で開始しました。朝8時からの20分間ですが、学校前の沿道を行き交うドライバーに交通安全を訴える旗振り活動です。
秋の全国交通安全運動は、9/21~9/30に実施されます。交通安全について考え、注意していきましょう。

■ソロプチミスト日本財団より感謝状 (2021/9/30)

本校では、インターアクトクラブのボランティア活動はもとより、部活動においても地域に根ざしたボランティア活動を行っています。今回頂いた感謝状は、野球部が数年前より冬に行っている「学校近くの高齢者宅の除雪ボランティア」活動に対してのものです。
自力で除雪を行う高齢者らに声掛けをして作業を手伝っていましたが、昨冬からは、豊岡地域包括支援センターや旭川市社会福祉協議会と連携し、自力で除雪が困難な高齢者に対してサポートを行いました。この活動は継続して行きたいとのことです。

■IAC「赤い羽根共同募金」実施 (2021/10/7)

10/3(日)に赤い羽根共同募金の活動を旭川駅前周辺で行いました。インターアクトクラブ(IAC)の部員3名が参加しました。募金のご協力、ありがとうございました。
またIACは、7月に旭川市市民活動交流センターで行われた「こども食堂」や「こども縁日」のイベントに、ボランティアとして参加しています。
こども食堂は、子どもたちが気軽に訪れ学習や食事ができるインベントです。美味しい食事づくりを手伝いしました。こども縁日では、ヨーヨー釣りの準備などを手伝いました。

■道内三校宗教研修会に参加 (2021/10/27)

本校は、24学園72校よりなる日本最大級の学校グループ「龍谷総合学園」のひとつです。10/23(土)に道内の加盟校三校(札幌龍谷・小樽双葉・旭川龍谷)による宗教研修会が小樽双葉高校主催で行われました。本校から4名の生徒が、3校で30名の生徒が参加しました。
研修は「仏教xSDGs 今私たちにできること」をテーマに、「フィリッピン・ミンダナオ島物資支援について」の講演が行われ、引き続き、持ち寄った古着などを段ボールに梱包し、「物資支援」として送る作業を行いました。
フィリッピン・ミンダナオ島物資支援の取り組みは、小樽双葉高校が2008年よりNPO法人「OTARUワールドフレンズ事務局」に協力をいただき行っているものです。最初は卒業生のまだ使用できる上靴を送っていましたが、最近は文房具や地域からいただいた作業着なども送るようになりました。
今後、この取り組みを道内宗門関係学校・龍谷総合学園「仏教xSDGs」の一つとして共有していきたいと考えています。

■旭川育児院より感謝状 (2021/10/27)

社会福祉法人旭川育児院より、本校の児童福祉活動に対し感謝状をいただきました。旭川育児院は創立百周年を迎えるそうで、その記念にあたり感謝の意を受けとりました。
本校では、毎年12月になると旭川育児院を訪れクリスマス会を開催しています。吹奏楽部のクリスマスソングなどのミニコンサートや、インターアクトクラブの段ボールでのクリスマスツリー作成、そしてケーキとサンタさんからのプレゼントなど子供たちとの触れ合いを行っています。
昨年はコロナ禍で実施できませんでしたが、今後とも活動を継続できればと思います。

来年度の活動計画

本年度の本校の重点目標である「生徒自らが協働や対話を通して、高い資質・能力を身に付ける教育の実現」に向け、ユネスコスクールとしての実践ポイントは以下の3点です。

1.郷土理解  2.社会貢献  3.  国際理解

これらの実践を重ねていくためにも、新学習指導要領を見据え、ESDの観点を生かした課題解決型の授業を多く取り入れた、アクティブ・ラーニングを積極的に取り入れます。

校内組織では「ユネスコスクール委員会」による、外部団体との協働やネットワークを築く取り組みをします。