2019年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

エネルギー, 環境, 世界遺産・地域の文化財等, 国際理解, 平和, 人権, 福祉

朝日丘小学校は、ユネスコスクールに承認されて9年目を迎えた。「知る」「育む」「為す」を3つの柱に、生活科や総合的な学習の時間を中心にESDに取り組んできた。本年度は、人や社会、自然環境と関係性を認識し、「関わり」「つながり」を大切にした学習に重点をおいた。

学習の具体として、2学年・4学年の実践について紹介する。

① 2学年生活科の実践 
「大すき!朝日丘!朝日丘の『すてき』をみんなにつたえよう~」

本単元では、友達と協力して自分の住んでいる町を探検し、調べる活動を通して、町の特徴やよさ、そこで暮らしたり働いたりしている人々の思い等に気付き、地域に愛着をもつ児童を育てたいと考えた。そこで、町の中心地の探検の後、調べたい6つのお店を見学し、分かったことを整理してから、もう一度お店の人に会う機会を設定し、お店の人の思いや願いに迫るようにした。
終末の「朝日丘のすてき発表会」では、探検で発見した「すてき」をグループでクイズや劇等の様々な方法でまとめ、1回目は学級の友達に、2回目はお店の人と1年生を招待して発表した。この学習を通して、自分たちの町には、様々な工夫をしながらたくさんの人のために働いている方がおられることや、その方々が優しい気持ちで人と接しておられることを知り、自分の町を一層好きになることができた。

② 4年生総合的な学習の時間の実践 
「守ろう 伝えよう 私たちの宝物」
本単元では、「氷見市の宝物」「富山県の宝物」「日本の宝物」「世界の宝物」について各自が調べ学習を行った後、「宝物とはどんなものか」について話し合い、その定義を「なくなると困るもの」「大切に守っていきたいもの」とした。そして、身近にある宝物を「学校」「地域」「家族」「友達」の4つに絞り、それらをどのように守っていけばよいかについて各自が考え、全体で話し合った。この話合いでは、守っていく方法とともに、挨拶をする意義や命の大切さ等について深く考えることができた。

来年度の活動計画

ESDの視点で、これまでの教育活動を見直し、次の3つを重点として指導に生かしていく。
・自立心、判断力、責任感等の人間性を育む道徳教育を重視する。
・人や社会、自然環境との関係性を認識し、「関わり」「つながり」を大切にした学習や活動をあらゆる教育の場に位置付ける。
・教師と子供が共にユネスコスクールとESDの考え方を共有して活動を進めることで、主体的な態度を育てる。

生活科や総合的な学習の時間を中心に、学校の教育活動全体を通じて、ESDの視点を取り入れた教育活動を進めていく。