2019年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 世界遺産・地域の文化財等

本校は、「地域の自然を守る活動」と「地域の文化に触れる活動」を中心にして、活動を行っている。
 ①地域の自然を守る活動
 平成19年度から「ため池環境改善活動~かいどり大作戦~」として9月下旬に地域の4つのため池を順に清掃している。ため池の予備清掃、水抜き、会場設営、児童の安全管理等を地域の「農地・水・緑を守る会」を始めとした関係団体の全面的な協力を得て行われている。本年で13回目となる。3~6年生の児童は、水着・地下足袋姿で池に入り、魚の種類確認、外来種の駆除を行っている。1・2年生は、捕まえた魚の観察や説明を受けた。

本年度も鯉、フナ、モロコ等多くの在来種を確認することができた。しかし、前回確認しなかったブルーギルが多数捕獲され、児童は、外来種の繁殖力の強さも実感することができた。また、池の底には、不法な投棄物はなく、地域の方々によって池が大切にされていることを知ることができた。
②地域の文化に触れる活動
 5年生が毎年「稲作体験」活動を行っている。この活動も地域の農業従事者の方々の全面的な協力を受けて、籾まき・田植え・かかし立て・稲刈り・脱穀までの活動を昔の方法と現在の方法の両方を教えてもらいながら行っている。児童は、籾まき後から苗となるまでの間、下校時に育苗施設に立ち寄って、その成長の観察を続けている。そこで地域の方々と稲作についてのことだけでなく、様々な話題について会話を交わし、交流を深めている。

2月には、「学校応援団感謝の会」を開催し、児童が、「かいどり大作戦」や「稲作体験」、その他登下校から始まる学校生活全体でお世話になった地域の方々に対して、手紙やプレゼントを渡して、感謝の気持ちを伝えている

来年度の活動計画

<1年・・・生活科>
・四季の変化を踏まえた活動をし、暮らしとの関わりに気付く。
 ・地域のお年寄りと伝承遊びの楽しさを味わう。
<2年・・・生活科>
 ・地域を探検し、地域の自然や施設の様子を知るとともに、自分を支えてくれている周りの人々に感謝し地域を大切にしようとする。
<3年・・・社会・理科・総合的な学習の時間>
 ・地域の人々との交流を通して、自分たちの生活が地域の自然やそこで暮らしている人々と深く関わっていることを知り、地域社会を大切にするとともに、地域社会の一員として活動しようとする。
<4年・・・社会・理科・総合的な学習の時間>
 ・地域の事業所や企業の協力を得て、ゴミ問題やエコ活動等の環境学習をする。
・地域のため池の水質を検査し、環境に関して進んで考えようとする。
<5年・・・社会・理科・総合的な学習・道徳・学級活動>
 ・地域の農業従事者の協力を得て、稲作体験を通して地域の環境について考えるとともに、地域の人々への感謝の気持ちをもつ。
<6年・・・・社会・理科・総合的な学習・道徳・学級活動>
 ・日本にある世界遺産に興味をもつとともに、日本文化体験活動を通して日本のすばらしさに気付く。
<全校活動>
 ・ため池環境改善活動「かいどり大作戦」
 ・地域の盆踊りの継承