2021年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

減災・防災, 国際理解, 平和, 人権, 福祉

本校では、「地域を学び、地域と共に生きる力」の育成を目指し、ESDの考え方を基盤とした学習活動を行っている。また、持続可能な社会の実現に向けて自分たちにできることを実践し、社会に参画できる児童を育てたいと考えている。
具体的には、

Ⅰ 地域を学び、地域と共に生きる活動(生活科・総合的な学習の時間を中心に)

Ⅱ モザンビーク共和国【以下:モザンビーク】との交流を軸にした国際理解教育

である。いずれも、学年の発達段階に応じて様々な体験やつながりを重視した活動を展開し、自分自身の生活や生き方について考える力や態度を育んでいる。

Ⅰ 今年度もコロナ禍にあり、訪問しての見学や交流に制限があったが、各学年とも可能な範囲で学習活動を行った。地域の方々をはじめ、たくさんの外部講師や団体にご協力いただき、充実した学習活動が展開できた。

Ⅱ 今年度は、「ユネスコスクールWEEK」を設定し、NPO法人えひめグローバルネットワーク(以下えひめグローバルネットワーク)と連携し、全校で改めて考える機会とした。

1・2年生は、モザンビークに行った経験のある講師を招き、外国の絵本の読み聞かせをして頂いたり、現地の話を聞いたりして外国の文化とふれ合う時間を楽しんだ。3年生は、クイズを通じて「モザンビーク」について学び、今後の交流への関心を高めた。4年生は、実際に滞在していた方とオンラインで交流し、食生活や文化について理解を深めた。5・6年生は、オンラインで現地とつなぎ、これまでの交流を振り返った。

特に6年生は、東京オリンピックに参加するモザンビーク選手団を応援するため、7月にオンライン交流を行った。これをきっかけとして、児童が自主的に募金箱の設置を依頼し、その熱意に地域の方も賛同して頂き、多くの募金を集めることができた。また、9月に東京パラリンピック参加者3名との交流を行った。選手の生き方に触れるとともに、モザンビークとのつながりをこれからも大切にしたいという気持ちが高まった。そして、集めた募金で用意したスポーツ用品を、友好の証として贈呈した。

JRC・ESD委員会は、今年度も「“届けよう、服のチカラ”プロジェクト」に参加した。事前に参加する目的を再確認し、10月に全校児童に呼び掛けて、1623枚の子ども服を集め、主催者へ送った。12月には、「ユネスコスクールスタンプラリー」を実施した。低・中・高学年別の問題を作成し、自主参加の中、全校の約5分の3の児童が参加した。

このような学習活動を継続することで、児童には、モザンビークとのつながりを大切にする心と共に、世界を意識した広い視野と国際感覚が育まれていくことを、今後も期待する。

来年度の活動計画

Ⅰ 地域を学び、地域と共に生きる活動については、withコロナを想定した中で、内容を精選・修正し、可能な限り、児童一人一人が地域とつながりを深め、自分ごととして地域の未来と自分の生き方を考えることができるような充実した学習活動を創意工夫する。

Ⅱ モザンビークとの交流を軸にした国際理解教育については、これまでの交流の経緯を大切にしながら継続していく。ユネスコスクールの一員として、広い視野をもち、自分にできることを実践する児童を育てたい。JRC・ESD委員会を中心として、全校児童が参加する主体的な活動も継続していく。

地域の方々や、えひめグローバルネットワークをはじめとした専門機関との連携を大切にしながら、児童にとって実感のある学びを保障できるように努めていく。