2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 文化多様性, 国際理解, 平和, 人権, ジェンダー平等, 持続可能な生産と消費, 貧困

本校は、グローバルな視野を持ち、自己の足元を見つめ直し、ローカルな視点で行動できる「グローカル人材」の育成を教育目標のひとつとして据えています。今年度も、ユネスコスクールが重点的に取り組む3つの分野を通して、異文化を理解し、多様性を尊重しながら、国際社会の構成員のひとりとして一人一人が高い志と意識を持って物事に取り組める力の育成を目指して活動してきました。

⑴ 異文化理解と文化の多様性を尊重することを目指す教育活動
・オーストラリアの姉妹校とのオンライン交流(7月、10月)
「安城市の文化の紹介」「オーストラリアの多文化主義」をテーマに、7月と10月にZOOMを使ってプレゼンテーションや意見交換をし、互いの国の文化についての理解を深めた。
・イングリッシュサマーセミナーの実施(8月)
夏休み中に2日間実施。それぞれ国籍の異なる7名のALTの協力のもと、少人数で各国の文化を伝え合い、実際に県内の施設に出かけ、日本の文化や歴史を伝えるとともに、海外の文化との違いを考える機会とした。
・各種セミナーの実施
*外交セミナー(7月)
外務省の職員の方を招き、海外で働くということや、中東地域の文化について考える機とした。
*異文化理解セミナー(8月)
本校生徒のうち、海外居住経験、留学経験のある生徒4名に、それぞれイギリス、アメリカ、中国、インドでの生活において学んだこと、感じたことを発表してもらい、質疑応答を通して、異文化に対する視野を広げた。
*国際理解セミナー(10月)
日本ガイシ株式会社ESG推進部長である野尻敬午氏による「SDGsと企業、企業人」と題したセミナー。
SDGsと向き合う上で、自分にできることを考えていきたい、言語学習にも一層力を入れていきたい、という感想を持つ生徒が多かった。
*グローカルスタディーズセミナー(11月)
株式会社グローバルキャリア代表取締役である的場亮氏による「一瞬の感動を人生のきっかけに」と題したセミナー。
これからの人生をたくましく生きていくための気づきやヒントを与えられるものだった。

⑵ 持続可能な開発および持続可能なライフスタイルの実現を目指す教育活動
・世界/地域(グローカル)をテーマにした探究活動(通年)
総合的な探究の時間を活用し、「飢餓をなくすには」「世界中の子どもに教育を」「世界に安全な水を」「フードロスをなくすには」などのテーマで、探究活動を行った。総仕上げとして、合同成果発表会を他県の高校とオンラインでつないで行った。
・JICA中部研修(8月)
国際理解コースの生徒がJICA中部を訪れ、発展途上国の現状、海外援助の必要性と背景、SDGsの具体的な内容について学び、国際社会の中で生きる人間として、これからできることについて考える機会とした。
・ボランティア活動
*ベルマーク運動、最寄り駅の清掃活動、エコキャップ回収(通年)
*安城市内の子どもたちに食料を届けるフードバンク活動(6月)
*安城市内に住む外国籍の小中学生を対象とした子ども日本語教室(8月)
*校内、学校周辺の清掃を行うクリーンフェスティバル(10月)
*赤い羽根募金(11月)

来年度の活動計画

コロナ禍でオンライン中心に行っていた交流を、いよいよ対面での交流に移行します。7月には「訪豪団」としてオーストラリアの姉妹校へ出かけて行き、9月にはオーストラリアからの「訪日団」を受け入れます。また、ラトヴィアから長期留学生も本校に学びに来る予定です。
2022年度に総合的な探究の時間を使ってSDGsについて理解を深める探究活動をした「グローカルスタディーズ(GLS)」を2023年度も継続し、主体的な学びを更に追求して深めていく予定です。