2018年度活動報告
本年度の活動内容
気候変動, 環境, 世界遺産・地域の文化財等
当校は、「人間尊重の精神を基盤とし、知・徳・体の調和のとれた心身ともに健康で心豊かな児童の育成」を学校の教育目標としている。地域住民の教育に対する関心は強く、児童の教育に熱心であり協力的である。その中で児童は、のびのびと活動的に学習に取り組んでいる。地域の伝統文化に親しむ活動を充実させるため、藍染め活動や人参栽培を行った。また、自校を愛する心情を養うため、挨拶運動や朝の清掃活動も行った。
①ボランティアに係る活動
(1)朝の挨拶運動
・毎朝、高学年を中心に朝の挨拶運動をしている。
(2)朝の清掃活動
・ボランティア委員会の児童を中心に毎朝職員玄関・来客用玄関前の清掃活動を 行っている。
(3)キャップ・プルタブ集め
・リサイクルの一環として、キャップ・プルタブ集めを行っている。前年度は、年間通して約60㎏回収した。
②地域の特色に係る活動
1.藍の裁培(4,5,6年生)
学校の畑で栽培している。春に藍の苗を畑に定植して、夏に刈りとる。乾燥させて藍師さんに蒅(すくも)にしていただく。11月には、赤い藍の花が咲き乱れる。5年生がその花を刈り取る。種を取って3月に藍の種をまく。
2.藍染め(全学年が体験する)
前年度に栽培された藍から作った蒅(藍を乾燥させ発酵させたもの)で、5年生が藍建てをする。藍建ては、藍師さんをゲストティーチャーに招き、昔ながらの方法(蒅を練って、灰汁や全粒粉を入れる)で行った。10日ほどで藍染めができるようになる。各学年の藍染めは、5年生が建てた藍を使う。(本校では藍の液のことを『藍ちゃん』と呼んでいる。
染めた作品は、夏期休業中に町役場に展示される。5年生の作品は、徳島県手工芸展にも出展される。
6年生は1月に藍建てをし、自分の卒業文集の表紙を染める。また、卒業式に向けて、5年生は6年生への藍のコサージュを制作する。6年生は、自分の親につけてもらうコサージュを制作する。
【6月】 5年生の藍建て
【7月】 5年生(筒描き)筒描きの作品で共同作品作り
4年生(ろうけつ染め)
3年生(絞り染め)
1,2年生(たたき染め)
【11月】 5年生(絞り染め) → 地域の施設にて藍染めをした。今年はランチョンマットを制作。
【1月】 6年生の藍建て
【1~3月】5年生:藍について学習したことを新聞にまとめる。
6年生用のコサージュを作る。
6年生:卒業文集の表紙を染める。
保護者用のコサージュを作る。
3.にんじん作り
藍住町の特産である春にんじんの栽培を農家の方に教えていただきながら行う。
【6月】藍住町のにんじんについて調べる
【10月】種まき
【11月】間引き
【3月】収穫
※児童が収穫したにんじんを使って,にんじんジュースやにんじんパンケーキを作る。
4.学校版ISOの取り組み
年間を通して、電気や水を大切にすること、ごみを減らして分別するなどの活動に取り組んでいる。
藍の活動には『藍太くん』がいるように、ISOの活動では『エコ三銃士』がいる。これは、子どもたちが考えたキャラクターであり、手洗い場やごみ箱近くのポスターを貼って、自主的に活動できるようにしている。
子どもたちは、これからの活動を通して、藍住町に愛着や誇りを持つようになっていると同時に、環境問題への意識を高めつつある。
来年度の活動計画
「人間尊重の精神を基盤とし、知・徳・体の調和のとれた心身ともに健康で心豊かな児童の育成」を目指す。藍染めとにんじん栽培を行い、地域の伝統文化に親しむ活動を行う。また、挨拶運動や清掃活動を通して、自校を愛する心情を養う。さらに、年間を通して、電気や水を大切にすること、ごみを減らして分別するなどの活動に取り組む。これからの活動を通して、藍住町に愛着や誇りを持つようになると同時に、環境問題への意識を高めていく。