2019年度活動報告

本年度の活動内容

本校は、「明るく　楽しく　たくましく」を校訓として，学校の教育活動全体を通して子どもたちの健やかな成長をめざしている。その中でも，高学年の「総合的な学習の時間」に，本格的な「阿波おどり」を取り入れている。これは，本校区に戦国時代栄えた三好氏の居城『勝瑞城』史跡があり，その頃この城で踊られた「風流踊り」が，現在全国的に知られている「阿波おどり」の起源説の一つになっていることからである。「阿波おどり」を通して，地域（郷土）の歴史を学び，誇りを持ち（愛し），伝統文化を守り・引き継ぐというＥＳＤの視点からとらえた活動として取り組んでいる。

具体的には、『ほんまもん』の「あわおどり」実践，「阿波おどり」交流を柱に、①勝瑞の歴史の学習、②阿波おどり学習（練習・実践），③交流学習を行った。

 

 

①  勝瑞の歴史学習

６年生が総合的な学習の時間に，郷土歴史家で「三好長慶会」代表の出水康生先生をお招きし，勝瑞城や阿波踊りの歴史について学習を行った。また，家庭や地域での聞き取り，インターネットを利用した資料収集等での学習もおこなった。これらのことで，知識だけでなく地域を愛する心がさらに深まり，この徳島・藍住を誇りに思う気持ちが生まれてきた。

②   阿波おどりの学習（練習・実践）

主に総合的な学習の時間に，有名連「のんき連」の元連長さんご夫妻の指導を得て練習，『ほんまもん』の「阿波おどり」を目指して取り組んだ。鳴り物はもちろん，印籠や帯，はちまきも自分で制作して意識を高めていった。衣装や、鳴り物も本物を用いるため，夏休みや，休日・平日夜に元連長さんご夫妻のご厚意で，鳴り物教室や着付け教室を行うなど本格的に準備を進めることができた。

③  交流による学習

5月：勝瑞城館跡まつりに有志で参加し，踊りを披露することで交流を図る。

7月～8月：夏休み（8月）に，障がい者授産施設の方々と合同で，鳴門市の夏まつりに参加出演するための合同練習開始。8月7日（毎年同日）に鳴門市の桟敷に合同で踊り込み。

9月：運動会で5年生と合同で阿波おどり披露，演技最終で，保護者や地域の方々と全員で総踊りを踊る。

10月～11月：6年生がクラスごとに養護老人ホーム等を慰問，踊りを披露。

1月～3月：6年生から5年生への踊りの引き継ぎ式，指導してくれた方々への感謝式等の実施予定。

来年度の活動計画

令和２年度も，本校の特色のある教育活動として，『ほんまもん』の「あわおどり」実践，「阿波おどり」交流を柱に，①勝瑞の歴史の学習，②阿波おどり学習（練習・実践），③交流学習を行う。

年間の予定として，本年度同様にすすめていく。一つ一つの具体的な活動については，より効率的で有意義なものになるよう担当者，管理職で協議し改善を行いながら進める。

より良い教育活動にしていくために，家庭や地域，行政当局等との連携を大切に取り組んでいきたい。