2021年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, エネルギー, 環境, 国際理解

愛知教育大学は、広域の拠点的役割をはたす教育大学として、人間理解と真理探究に努め、教育が直面する現代的課題への対応力を有し、子どもたちの未来を開くことができる豊かな人間性と確かな実践力を身に着けた専門職業人の要請を使命としている。21世紀を迎え、持続可能な社会を生き抜く子どもたちを育てるために、教育的専門性のみならず、地域の社会的側面の専門性も兼ね備え、地域で活きる資質・能力をもって社会で活躍できる人材を目指し、地域や社会と連携した活動に取り組んでいる。

2012(H24)年1月にユネスコスクール支援大学間ネットワーク(ASPUnivNet)に加盟し、以降、愛知県内の学校のユネスコスクール加盟申請及び加盟校の活動に係る支援を実施している。また、ユネスコスクールとして、エコキャンパスの展開、科学・ものづくり教育の推進、国際交流活動等の実施により、ユネスコの推進するESDに関わる活動を推進している。

具体的には、①ユネスコスクール支援に係わる活動、②ESD推進のための教育・研究に係わる活動、③環境に係わる活動、④エネルギーに係わる活動を行った。

 

①ユネスコスクール支援に係わる活動

ASPUnivNet加盟大学として、県内のユネスコスクールの交流を図り、学校間のネットワーク作りの支援を目的とした「愛知県ユネスコスクール指導者研修会」を2021(R3)年10月に開催した。2021(R3)年の研修会は、開催方法を工夫し、愛知県教育委員会主催の「愛知県ユネスコスクール交流会」と同日、同会場にて連携して開催した。研修会においては、講演のほか、県内外のユネスコスクール先進校による実践発表を幼稚園・小学校及び中学校・高等学校の校種分科会とし行った。また、研修会終了後にアフターセッションとして、本学学生が開発したSDGs教材の紹介ならびに体験するワークショップを行った。

 

②ESD推進のための教育・研究に係わる活動

・2021(R3)年2月に生物多様性・多世代ワークショップに参加し、愛知県の生物多様性保全に取り組む学生組織GAIA(ガイア)と連携して生物来種、在来種理解のための教材開発を行った。

・2021(R3)年3月に学生向けのSDGs推進イベントを実施した。吉本興業の芸人4組と共にSDGsにまつわるクイズやゲームを体験し、学生がSDGsを知るきっかけ作りを行った。

・文部科学省による令和3年度 ユネスコ活動費補助金SDGs達成の担い手育成(ESD)推進事業に応募し、採択された。本学を核に愛知県教育委員会,愛知県総合教育センター、一般社団法人SDGsコミュニティ等が連携し、SDGsと教科及び総合学習(探究)を関連させた「ESD for 2030」カリキュラム及び教材の開発を行っている。

2021(R3)年7月~11月にかけ、カリキュラム・教材開発のための研究会を6回ほどオンラインで実施した。8月と11月には実践を中心とするワークショップを開催した。

・2021(R3)年10月に愛知県主催で開催された「SDGs AICHI EXPO 2021」に本学と本学附属高等学校サスティナ部がブースを出展し、SDGs普及のための教材の体験や活動紹介を行った。

③環境に係わる活動

環境美化の一環として、サルビア、マリーゴールド、ベゴニアの3種類の花を大学構内の花壇に植栽する「花プロジェクト」を2021(R3)年6月に実施し、本学教職員や学生が約60名ほど参加した。

また、本学ラグビー部は毎週金曜日の朝の時間帯に大学内外の清掃活動を行っている。

 

④エネルギーに係わる活動

省エネに関する豆知識や本学におけるCO2排出量の現状などを記載した「省エネニュース」を教職員や学生が目にしやすいトイレに掲示するなど啓発活動の各種取り組みを実施した。

また、中部電力株式会社と連携して、エネルギーの理解促進のための出前授業を行った。

来年度の活動計画

①ユネスコスクール支援に係わる活動

「愛知県ユネスコスクール指導者研修会」を開催し、各校種による分科会での県内外のユネスコスクールの実践発表や意見交流を通じ、ネットワーク形成や活動推進への支援となることを目指す。

愛知県でのユネスコスクール申請支援を希望する学校へは、適宜組織的に支援を実施する。

 

②ESD推進のための教育・研究に係わる活動

教材開発やイベントへの出展を行う。

2022(R4)年10月愛知県主催「SDGs AICHI EXPO 2022」出展予定。

 

③環境に係わる活動

「キャンパスクリーンデー」や「花プロジェクト」を展開し、キャンパスの環境美化活動を行う。

 

④エネルギーに係わる活動

「省エネニュース」の掲示を引き続き行う。