2019年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 減災・防災, エネルギー, 環境, 世界遺産・地域の文化財等, 国際理解, 平和, 人権, 持続可能な生産と消費

本校は、「国家及び社会の有為な形成者として、我が国の産業経済の発展に寄与し得る有能な職業人の育成に努める」を教育目標として、ESDの実践を通してグローバルな視野を持ち、積極的に情報発信のできる人材の育成を目指している。

具体的には、持続可能な生産と消費、地域社会との連携、国際理解を柱に、①ユネスコクラブの活動、②国際理解に係わる活動、③人権に係わる教育を行った。

①  ユネスコクラブの活動

「なごや文化のみち ミツバチプロジェクト」と称して、都市型養蜂を継続的に行っており、自家製蜂蜜を核に地域の活性化と持続可能な社会づくりを推進している。高校生ならではの発想による企画等を通して、フェアトレードやエシカル(倫理的)消費への関心の向上だけでなく、世代や属性を超えた人的つながりを構築している。これらの活動が認められ、令和元年度消費者支援功労者表彰において内閣総理大臣表彰を受賞した。受賞を機に全校生徒にあらためて活動報告を行うことで、ユネスコスクールとしての学校全体の意識向上を促した。

②  国際理解に係わる活動

マレーシアの姉妹校であるスリ・プトゥリ高校と国際交流事業を行っており、今年度は4月16日(火)から4月19日(金)の日程でマレーシアの生徒を受け入れる年であった。ホストファミリーを引き受けた家庭の生徒は、学校では書道や裁縫を一緒に行い、校外ではいちご狩りや名古屋城観光などを楽しみ、交流を深めた。

また、全国高等学校珠算・電卓競技大会の電卓の部で優勝した珠算部の3名が、第10回高校生国際交流事業に参加し、ミャンマーを訪問した。工場見学やJETRO事務所を訪問し、英国政府が認可した私立大学を訪問した際には、英語のスピーチによる学校紹介や珠算・電卓の実演を行い、学生との交流を大いに深めることができた。

③  人権に係わる教育

人権デー(12月10日)に合わせて12月9日の朝会で、校長から全校生徒に向けて人権講話を行った。

教科「情報処理」では知的財産権、肖像権などについて権利の保護を指導している。情報社会において、情報モラルを正しく理解することは、自らの権利と他者の権利を守ることにつながる重要な事項である。

来年度の活動計画

これまでに実施している活動は継続的に行っていく予定である。ユネスコクラブは、毎年新たな試みに取り組んでおり、学校内外の活動において情報発信の役割を担っている。今後もさらなる活躍を期待している。また、商業科目では商品開発を行っており、企業や地域社会と連携する絶好の機会となっている。今後とも積極的に取り組んでいきたい。

 地域社会の発展や、持続可能な生産と消費など、商業高校ならではのアプローチで独自性を出していくよう様々な取り組みをしていきたい。