2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 海洋, 減災・防災, 気候変動, エネルギー, 環境, 文化多様性, 国際理解, 平和, 人権, ジェンダー平等, 福祉, 持続可能な生産と消費, 健康, 食育, 貧困

本校は、ユネスコスクールとして国際理解教育及び復興教育を柱に、SDGsの指針に基づく探究活動による学習を通して、持続可能な社会はもとより、地域を大切にする心や未来を創造する力を育むことを目標として以下の活動を行ってきました。

  • 地球市民および平和と非暴力の文化に関わる活動

1年生対象の「国際理解講座マリールイズさん講演会」を実施し、ルワンダについての事前学習を経て教育の大切さ、震災後のマリールイズさんの取り組み、ルワンダの現状・女性の社会進出について学び、この世界から戦争が無くなることを強く願う大切な時間となりました。また、年間を通してユネスコ世界寺子屋運動として書き損じハガキなどを回収しています。

  • 持続可能な開発および持続可能なライフスタイルに関わる活動

「公開ESD発表会」を9月に実施し、選出された2年生10名による口頭発表と40名のポスター発表が行われ、生徒の探求心の向上が持続可能な社会づくりにつながることを改めて確信しました。2022年1月に開催されたユネスコスクール北海道・東北ブロック大会においては口頭発表部門で優秀賞を受賞しました。

復興教育での取り組みでは、2021年12月の京都教育大学附属中学校との意見交換会および合同避難区域視察、8月に実施した東京電力福島第一原発事故に伴う帰還困難区域・飯舘村の長泥行政地区や福島第一原子力発電所の視察を通して、未曽有の災害を経験した地域の記憶や復興状況などを学びました。実際に被災地に赴いたからこそ得られた学びを胸に、自分たちも震災の記憶を伝え続けなければと強く感じました。

  • 異文化学習および文化の多様性と文化遺産の尊重に関わる活動

夏季休業中に希望者対象にブリティッシュヒルズで英国の文化・マナーに触れながら生きた英語を学ぶ研修を行い、11月には1年生対象にJICA国際理解講座を開催して青年海外協力隊員として派遣された方からお話しを伺うことで、異文化理解を通してこれからの自分の生き方・在り方について考え・行動するきっかけを掴みました。

来年度の活動計画

令和5年度 ユネスコスクール関係 活動予定

1年次はESDオリエンテーション、SDGs各分野やJICAの講演会や海外研修、またボランティア活動を通して国際理解・地域理解を深めていきます。1年次の最後に探究活動の第一次まとめとしてポスターセッションを実施します。2年次は「総合的な探究の時間」において個人での探究学習を進め、学年で代表決定発表会を実施します。学年代表となった各生徒は全校生や一般市民、教育関係者を対象とした「公開ESD発表会」にて発表を行います。優秀発表に選ばれた生徒はその年に宮城教育大学で行われる「ユネスコスクール北海道・東北ブロック大会」に参加し、プレゼンテーションを行う予定です。また、ホールスクールアプローチをさらに進め、探究活動や各種ボランティア活動、書き損じハガキの回収などに学校全体で取り組んでいきます。