2021年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

減災・防災, エネルギー, 文化多様性, 国際理解, 平和, ジェンダー平等, 福祉, 食育, 貧困

本校は「復興教育」及び「国際理解教育」の2本の柱を軸に、ESD,SDGs探究活動を通して「自ら学び、問い、行動し続けることができる生徒」「他者や自分を取り巻く世界のことを想像し、思いやることができる生徒」の育成を目指し諸活動に取り組んできました。「復興教育」では、「持続可能な開発および持続可能なライフスタイル」を目指し、7月に相双地区被災地視察、8月には飯舘長泥地区での汚染土壌活用農業事業についての視察見学会、12月には富岡・楢葉・広野を中心とした被災地巡検を実施し、改めて震災や原発事故、現地の課題や状況を学び、これからの福島や自分たちの未来を考察する機会となりました。また、被災地巡検では京都の中学生たちとの交流の機会を設け、解のない問いについて議論する経験を積み、協働で作業することの大切さを学びました。「国際理解教育」では、5月にNPO法人ルワンダの教育を考える会の永遠瑠・マリールイズさんを講師に招き、教育が発展の鍵であることや実際に平和のために行動することの大切さを説いていただいたことで、生徒たちは「地球市民および平和と非暴力の文化」について深く考えるきっかけを掴みました。また10月にはBritish Hills 語学研修、11月には1年生対象のJICA国際理解講座を実施し、「異文化学習及び文化の多様性と文化遺産の尊重」についての醸成に重きを置いた活動を推進しました。

これらの諸活動は、9月に行われた公開ESD発表会にてその成果が発表され、観覧した方々から高い評価を得ることができました。また、今年度からこの公開ESD発表会に向けてはそれぞれの2年生の探求活動班すべてに担当教員を配置し寄り添いながらテーマに沿ってアドバイスをする試みを始めました。その結果、例年以上に設定した課題に対して「自分事」として探究活動を行うことができたグループが増えたという感想が多く寄せられました。

来年度の活動計画

「持続可能な開発および持続可能なライフスタイル」を目指し6月に1学年ESDオリエンテーション、9月に公開ESD発表会、11月にユネスコスクール北海道・東北ブロック大会参加、2月に1学年SDGsポスターセッションを予定しています。復興教育としては8月に相双地区被災地合同研修、12月被災地復興状況巡検を計画しています。国際理解教育では「地球市民および平和と非暴力の文化」「異文化学習及び文化の多様性と文化遺産の尊重」を念頭に、7月にダートマス大学生との交流、夏休みには夏季海外語学研修やJICAグローバルキャンプが予定されています。合わせて11月に1年生対象のJICA国際理解講座や12月に永遠瑠・マリールイズさん講演会を企画します。