2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

文化多様性, 世界遺産・地域の文化財等

本校は、「一之宮のよさを知り、愛し、地域とつながる活動を通して達成感を味わう」をテーマとし、ESDを持続可能な地域づくりの担い手育成と捉え、ESDの実践を通して達成感・貢献感を味わうことと表現力の育成を目標とした。例年、地域行事にスタッフとして活動することで目標とする力の育成を図ってきたが、本年度コロナ禍において柱となる行事が全て中止となった。そこで、地域の方から地域の歴史や伝統・文化を学ぶ活動、地域の方の笑顔を生み出す活動を本年度の柱として活動を進めた。

具体的には、①地域の歴史や伝統・文化を学ぶ活動(高山探訪、雅楽演奏会)、②地域の方の笑顔を生み出す活動(新型コロナウイルス撲滅祈願千羽鶴キャンペーン、スマイルフェス2020)を行った。

①地域の歴史や伝統・文化を学ぶ活動

・高山探訪

1年生では、大原騒動のルーツを探る高山探訪を行った。大原騒動は、江戸時代に飛騨国で起きた大規模な農民一揆の総称である。農民たちの行動を支えたのは「郷土を愛する心」である。事前学習として、テレビ番組やDVDの活用に加え、地域の方に大原騒動の紙芝居を上演していただき学びを深めた。探訪当日は、史実に関わる場所の訪問や訪問先での解説に加え、学んだ内容や当時の人々の思いをグループごとに寸劇で表現する課題を位置付けることで、より実感を伴う学びとなった。

・雅楽演奏会

一宮水無神社の雅楽会の方に来ていただき、地元の祭で実際に行われている雅楽の演奏を聴いた。祭りでは生徒が浦安の舞を奉納するため、実際の演奏に合わせ舞を披露した。神社の宮司からは神社の歴史等について教えていただき、地域の歴史や伝統・文化について学びを深めた。

②地域の方の笑顔を生み出す活動

・新型コロナウイルス撲滅祈願千羽鶴キャンペーン

緊急事態宣言が発令され、4・5月の二ヶ月間学校は休校となった。様々な活動が自粛となる中、生徒会では自分たちに何かできることはないかを考え、地域の方に元気を出してもらおうと折鶴の企画をした。休校期間中に生徒たちは自宅で鶴を折り、それを束ねて一之宮支所や公民館にプレゼントをした。

・スマイルフェス2020

例年スタッフとして活躍していた地域主催の文化祭が中止となった。何か代わりにできることはないかと考え、生徒主催の野外発表会を企画した。検温・消毒・ソーシャルディスタンス等感染防止に十分配慮し、地域の方の笑顔を生み出す活動を行った。

来年度の活動計画

6月 高山探訪及び地域での職場見学・職場体験

8月 ローラースキーみや大会にスタッフとして参加

10月 飛騨位山トレイルランにスタッフとして参加

11月 一之宮文化祭にスタッフとして参加