• おるたなてぃぶすくーるあいちゆいのもり
  • オルタナティブ・スクールあいち惟の森

  • Alternative School Aichi Yuinomori
  • 種別 地区
  • 主な活動分野生物多様性, 環境, 文化多様性, 国際理解, 平和, 人権, ジェンダー平等, 持続可能な生産と消費, 健康, 貧困, グローバル・シチズンシップ教育(GCED)

所在地 〒458-0818 愛知県名古屋市緑区鳴海町大清水69-1116
電話番号 052-848-7490
ホームページ https://yuinomori.studio.site/
加盟年 2025

2025年度活動報告

活動分野

生物多様性, 気候変動, 環境, 文化多様性, 国際理解, 平和, 人権, ジェンダー平等, 福祉, 持続可能な生産と消費, 貧困, エコパーク

当校は、①自分らしく生きる②学ぶことの本質を味わう③よりよい未来をともに創る、という基本理念を具現化するカリキュラムを提供し、参加・対話・非暴力を学校文化としている。重点カリキュラムの一つに「テーマ・スキル学習」がある。1年間で5テーマを45時間(1テーマを3日/1日×3日=9コマ)、人権、環境、多文化理解、共生、平和など、持続可能な社会づくりに不可欠なテーマを参加型で学び、「自己・他者・社会に関わるチカラ」の育成を目指している。また、この「テーマ・スキル学習」で学んだことを他のカリキュラムや学校生活で活かせるよう、働きかけている。今年度も設立母体の一つであるNPO法人NIED・国際理解教育センターのファシリテーターが継続的に関わり、常勤スタッフと共に取り組んだ。中学部においては、小学部でのテーマ・スキル学習で学んだことを生かして、自ら問題意識や問いを立てて取り組むカリキュラム「テーマ探究」があり、その一プログラムとして毎年、「海外研修」を実施しており、今年度はフィリピンを訪れた。

また、子どもたちとスタッフによる週一回の「全校ミーティング」では、学校自治に関わる議題を議論してきた。議題は「提案」「話し合い」「報告」とに分けて誰でも出すことができる。ファシリテーターは中学部が持ち回りで務め、多数決できめることはせず、皆が納得できる解決策を模索している。

また、国際生物多様性デー、国際識字デー、教育の国際デーは各クラスのサークルタイムでディスカッションやアクティビティなどを行い、その日に世界中でそのテーマについての話題提供がなされている旨の意識を持った。

【テーマ・スキル学習 小学部低学年クラス(1,2,3年)】(1テーマを3日間/1日3コマ=9コマ)

 ★テーマ①「私に関わるチカラ・あなたに関わるチカラ」

  • 6/5 「どんな人?」自己理解・他者理解
  • 6/12 わたしもあなたも大切にするコミュニケーション
  • 6/26 「ともだちって何だろう?」友情・信頼

 ★テーマ②「環境」

  • 8/28「自然に親しみ五感で味わう」環境感度
  • 9/4「植物動物、人間も自然の一部」生態系
  • 9/11「ぐるぐる巡る自然界にゴミなし∞」循環

 ★テーマ③「人権」

  • 10/16「同じじゃなくていいこと」多様性同一性
  • 10/23「自分らしく幸せな生活」子どもの権利
  • 10/30「みんなで考え決める大切さ」民主主義

 ★テーマ④「共生・平和」

  • 12/4「戦争はダメ!絶対NO」
  • 12/11「色々あるから豊か」異文化理解・交流
  • 12/18「平和は創り出すもの!」Peace Maker

★テーマ⑤「みんなに関わるチカラ」

  • 1/15「この世は協力でできている」参加・協力
  • 1/22「同じに扱うだけでいい?」公正・正義感
  • 1/29「解決する方法」合意形成・対立解決

【テーマ・スキル学習 小学部高学年クラス(1,2,3年)】(1テーマを3日間/1日3コマ=9コマ)

★テーマ①「アサーティブなコミュニケーション」

  • 6/5 コミュニケーションの意味と意義
  • 6/12 対立は悪くない!?
  • 6/26 アサーティブ・アイメッセージで伝えあう

★テーマ②「環境」

  • 8/28 世界が抱える問題と自分たちとの関係
  • 9/4 生き物を守るだけじゃダメ!? 生物多様性
  • 9/11 ストップ気候変動! 温暖化を回避せよ

★テーマ③「身近な人権」

  • 10/16 人権って何!? あっていい違いとよくない違い
  • 10/23 身近なテーマから考える人権①
  • 10/30 身近なテーマから考える人権②

★テーマ④「世界の人権」

  • 12/4 多様な世界と出会う・つながりに気づく
  • 12/11 命に関わる問題「貧困」について考える
  • 12/18 貧困を解決するための様々な手だて

★テーマ⑤「まちづくりと私たち お任せ社会を越えて」

  • 1/15 「私たち自身の社会」まちにあるもの!?
  • 1/22 持続可能な環境のポイントとデザイン
  • 1/29 人と環境と未来にやさしいまちの作り方

【中学部海外研修 in フィリピン】

毎年実施している中学部の海外研修は、訪問先に関わらず、下記を目的に取り組んでいる。

  1. 海外と暮らしや文化を体験し、世界は多様、でも人は同じであることに気づく。
  2. 世界には課題があり、協力して解決していくことが大切なことを理解する。
  3. 同世代の子ども達との交流や、現地で活動している方たちの話を聞き「豊かさ」とはなにかを考える。
  4. 日本語以外でのコミュニケーションに臆さない感覚を得る。
  5. 中学部の生徒同士が、体験と感情の共有を通して、より強い絆で結ばれる。

2023年度はフィリピンへ(4泊5日)。NGOアイキャンのスタディーツアーで、児童労働や貧困、ストリートチルドレンの生活など同世代の子どもたちの日常を見た。事後学習においてフィリピンのゴミ問題についてまとめ発表を実施した。

2024年度はタイ王国へ(4泊5日)。NGOルンアルンプロジェクトのスタディーツアーで現地少数民族の生活に触れ、文化の違いや豊かさとはなにか?という問いに向き合った。事後学習において海外NGOで働く人をテーマにまとめ発表を実施した。

今年度は下記の様に実施した。

  • 期間: 2025年10月20日(月)~10月26日(日) 6泊7日
  • 訪問先: フィリピン ネグロス島シライ市
  • 全体テーマ: メイン/環境(地元の人と協力したマングローブの植林活動)、サブ/平和
  • 受入れ団体: 特定非営利活動法人イカオ・アコ

2025年度は再びフィリピンへ(6泊7日)。NGOイカオアコのスタディーツアーに参加した。現地のマングローブ植林体験や沿岸部清掃、エコパーク等を見学した。事前学習でマングローブの役割や、現地住民との協働の意義について学び、実際に現地にてそれらを見学・体験することで学びを深めた。また、戦争の歴史に触れ、戦争慰霊の訪問や戦争遺跡を見学。そして、現地の中学校を訪問して、自己紹介や日本文化の紹介にも取り組んだ。そして、同じく現地の中学生たちとも英語で交流した。事前には小学部向けにプレゼンを行い、事後には実施報告を行った。

今年度の海外研修の体験から、後期の「テーマ探究」というカリキュラムにおいて各自探究学習に取り組んでいく(ex,フードロス、世界の環境対策、ファストフードは何故安いのか?、人と動物の関係、同年代をめぐる問題)。

全校ミーティング

週一回、子どもたちに保障されている学校自治について、子どもとスタッフも同じ立場で対話を行う。自由であること、お互いの自由を尊重し合うこと、多様な人たちと対等に話し合い、対立を解決することの難しさを体感している。それぞれのこだわりを大切に、どちらもが納得できるアイデアや代案をくり返す全校ミーティングは時間もかかるが、多数決ではなく、少数意見や意見を出すことのできない声に配慮し、耳を傾ける大切な練習の場でもある。前述の「テーマ・スキル学習」の実践の場としても重要である。

来年度の活動計画

  • 2026年度も小学部における「テーマ・スキル学習」を実施していく。全カリキュラムや他の学校生活にて、学んだことが実践され、生かされていくような働きかけを行い「学びっぱなし」ではなく、そのことが生きていくための大切なスキルであると自覚できるようにしていきたい。
  • 中学部の海外研修は、小学部でのテーマスキル学習を発展させるカリキュラム「テーマ探究」の一プログラムとしての位置づけをしっかりと意識して実施していきたい。目的地の選定はこれからだが、その後のテーマ探究につながるような問いを見出せるよう、関わり、組み立てていく。
  • 全校としては、校内で完結する学びだけではなく、地域や社会、世界とつながる学びをさらに増やし、「わたし、あなた、みんな」に関わる学びを深め、発展させていきたい。

過去の活動報告