2018年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

国際理解, 平和, 人権, 世界遺産・地域の文化財等, グローバル・シチズンシップ教育(GCED)

当校は,目指す生徒像を「広く学び,深く考え,人を愛し,夢に立ち向かえる生徒」として掲げている。教育活動全体を通して「将来的に国際社会に貢献する人材としての基礎力」を育成することができるよう,多方面からESDに取り組んでいる。具体的には,海外交流や外国語科の授業を軸にして①国際理解に係る活動,②人権・平和に係る活動を行った。

① 国際理解に係る活動
本校は,Yale Secondary School(カナダ)・Amalie Skram School(ノルウェー・
ベルゲン)と姉妹校提携を結んでいる。
平成27年度から始まったAmalie Skram Schoolとの長期・短期交換留学制度は,今年度も実施された。長期交換留学生として,男子生徒を本校1年次生として受け入れ,本校男子生徒も姉妹校に10か月間派遣している。両生徒が提出する月例報告書は,校内掲示板やホームページ等で紹介され,異文化理解に貢献している。
6月には, 同校から生徒17名教員2名を一週間受け入れた。生徒は本校生徒宅にホームステイし,文化祭に参加したり,世界遺産である姫路城を共に見学したりして交流を深めた。また,本校生徒がノルウェーを訪問した際交流を始めたOslo Gymnasium  School(オスロ)からも,平成31年2月に15名の生徒受け入れ予定である。
12月には,1年次生の生徒13名が,カナダに約2週間滞在した。姉妹校であるYale Secondary Schoolの高校生とともに,授業を受けたり,市内各所を訪れたりして,実践的な英語学習を行いながら文化を体験した。
また,同月には,エジプト政府による「西日本豪雨被災者エジプト招待プログラム」に1名の生徒が参加した。参加生徒は,エジプト国内の都市を視察しながら現地の若者と交流し,国際的な交友関係を深めた。
今年度3月には1年次生10名がノルウェーへ短期留学を行う予定である。現地に赴き,姉妹校の生徒と交流を図りながら,事前に設定した課題を解決する学習を行うことを計画している。
それぞれのプログラムでの学びや成果は,すべて今年度または次年度の学校行事等を通して,全校生徒と共有する予定である。

② 人権・平和に係る活動
今年度8月には,「AMDA スリランカ紛争後復興支援活動 平和構築プログラム」に2年次生の生徒2名が参加した。スリランカに赴き,現地の生徒と生活を共にしながら,事前準備した広島からの平和に関するプレゼンテーションや広島県知事からの平和メッセージを伝え,平和の在り方について意見交換等を行った。また,帰国後は,本プログラムで経験したことを校内・校外で複数回発表し,他の生徒との学びの共有を行った。

来年度の活動計画

今年度に引き続き,ノルウェー・カナダの姉妹校との交流を中心にした国際交流を実施する計画である。
・ノルウェー長期留学生派遣
・ノルウェー長期留学生受入れ
・ノルウェー短期留学生派遣
・ノルウェー短期留学生受け入れ
・カナダ語学研修
なお,実施に当たっては,次の3点に留意したい。
・海外交流等に参加する生徒だけでなく,本校生徒全体が関わる活動にすること。
・外国語や総合的な学習の時間等の授業と関連付けながら指導を行うこと。
・SDGsなどの目標を視野に入れた,長期的な視点で活動を計画すること。