2018年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 平和, 人権, 福祉, 減災・防災, 健康, 食育

本校は、「自然に目覚め、自然に勧め」という建学の精神に基づき、ESDを今後生きていくための力と捉え、自ら課題を見つけ、自ら学び、主体的に判断・行動できる力の育成を目標とした。

具体的には、今年度は、「研究、体験、表現」というテーマを柱に、国際、環境、医療、福祉、食育、教育、生物、人権、平和に関わる学習や活動を行った。以下は、①国際理解に係わる活動、②教育に係わる活動、③人権に係わる学習を行った。

①国際理解に係わる教育

本校がある笠岡市はマレーシアにあるコタバル市と友好都市条約を結んでいる。その関係で現地の高校生と協同してマレーシアで盆踊りを行い交流するイベントを企画した。昨年度発足し、今年の11月には実際に生徒が現地に赴き、イベントを行うことができた。この11月に行ったイベントは来年度の笠岡市とコタバル市の友好都市条約20周年に向けての基盤であり来年度はさらに大きなイベントを画策している。このイベントを行う際に本校が特に留意していることは生徒主体で行うということである。コタバルの市長との連絡も生徒が行うようにし、コミュニケーションを図りながらイベントを企画した。

②   教育に係わる学習

夏季休業中に地元の小学生の勉強や自由研究の指導を本校の生徒が行うといった活動や小学校の始業前に出向いて「読み聞かせ」をするなど学習支援を行う取り組みを系の生徒全員で行った。その他には、子供の孤食に対する支援や既製品ではなく家庭料理を子供にという趣旨で地域の子供に手料理を振る舞う「こども食堂」にも参加した。

③   人権に係わる学習

子どもの笑顔が平和につながる」という考えのもと、児童虐待防止に関しても力を入れて活動した。児童虐待防止への関心を持ってもらうため、地元のお祭りでオレンジリボンを配布した。また、児童虐待防止ビデオを製作し、コンテストにも出展した。

来年度の活動計画

新年度より、本校での実質的なユネスコスクールとしての活動における各系の担当者のメンバーが変更される可能性があるため、以下はあくまでも案としてである。しかし、内容としては基本的に例年通りの動きに加え新しい計画もしている。「RLA」は文/理で大きく分かれるが、教員の専門分野を活かしてゼミ制を導入して各分野(環境問題や数学に関して等)を昨年より深めていきたいと思う。平成31年度からはSDGsをさらに意識した内容となるよう計画している。「RINGS」に関しては、既存の系の中での活動として、より国際的な活動を行っていくことも考えている。また、地元の企業や農家の方と協力し開発した商品を様々な系が連携して販売などを行っていくような、それぞれの分野で連携した動きも企画している。そういった活動を通して、複数の系が連携して別のテーマについて考えて発表する場を設け、学校全体で体系的に探究活動に取り組んでいきたい。