2018年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 国際理解, 平和, 人権, 福祉, 減災・防災, 世界遺産・地域の文化財等, 健康, ジオパーク

当校は、平成28年度から文部科学省による教育特例校の指定を受け、総合的な学習の時間を「ふるさと科」とし、平成25年9月から認定を受けた「おおいた姫島ジオパーク」を中心に、ふるさとの自然や環境、伝統文化等について学ぶことを通し、「ふるさとを愛し、ふるさとに誇りを持ち、ふるさとに貢献できる生徒」の育成を進めてきた。

ESDの視点から「①地域理解プロジェクト」と「②地域貢献プロジェクト」を実施することにより、地域の持続可能性への理解を深め、国内外の諸課題との関連性も意識しつつ、持続可能な社会の担い手として必要な以下の知識や能力・態度の育成をねらいとし、地域の課題解決に取り組んだ。

a.批判的に考える力       
b.未来像を予測して計画を立てる力
c.多面的・総合的に考える力
d.コミュニケーションを行う力
e.他者と協力する態度
f.つながりを尊重する態度
g.自ら進んで参加する態度

2つのプロジェクトを通して学んだことや考えたことを「はがき新聞」や各種フォーラムで発信し、他者との連携・協力を深める。

① 地域理解プロジェクトに係わる学習

5月に2年が、おおいた姫島ジオパーク拠点施設を訪れ、展示物を見学したり、専門員からの講義を受けたりした。また、7月に天草ユネスコジオパークを訪問し、九州内の子供たちと交流した。主として以下の事項をねらいとした学習活動を行った。

 ア.ジオサイトの特徴を学習し、地質的な重要性とそれに基づく産業や人々の

暮らし等を理解する。(前述のcに関連)

 イ.ジオパーク学習や県外ジオパークとの交流をとおして、情報を収集し客観

的に考えたり、他ジオパークとの類似点・相違点等を学習したりする。(前

述のa、cに関連)

 ウ.「はがき新聞」を活用し、得た情報を他者によりよく伝える方法を考える。

(前述のdに関連)

 エ.県外ジオパークを学習する子供たちと積極的に交流する。(前述のe、g

に関連)

② 地域貢献プロジェクトに係わる学習

  地域の方を講師に招き国選択無形民俗文化財「姫島盆踊り」に関する講話を

聴くとともに、踊りを練習し、8月14日(火)・15日(水)に行われる「姫

島盆踊り」に中学生として出場することにより、主として以下の事項をねらい

とした学習活動を行った。

 ア.地域の方から、踊りの歴史や未来への展望を聞き、自分たちが果たす役割

について意見交換する。(前述のb、eに関連)

 イ.地域の方の指導で伝統踊りを習得し、伝統文化を伝え保存することの大切

さを学ぶ。(前述のe、fに関連)

 ウ.「はがき新聞」を活用し、得た情報を他者によりよく伝える方法を考える。

(前述のdに関連)

来年度の活動計画

〇 ESDの視点や他教科との関連を更に意識した「ふるさと科」の学習の推進

○ ESDカレンダーの作成

〇 他地域のユネスコスクールや団体との協働・交流等の検討と取組の推進

〇 小中の連携を強化し、「ふるさと科」の指導内容や指導方法をさらに見直し、小中の発達段階に応じたカリキュラムの作成

〇 ESDに関する教職員研修の充実

○ 県立美術館と連携した国際交流の推進