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加盟年 2025

2025年度活動報告

活動分野

海洋, 環境, 食育

 今年度は「食育」「地域とのつながり」に特に重点を置き、1年を通して子ども達の興味関心に合わせた教育活動を行なってきました。

<年少児>

年長児が畑で野菜を栽培し、食している様子を見ていた年少児は、自分たちでも何か育ててみたいと、もやしを栽培することになりました。

栽培を始める前に、もやしの種を実際に触ってみたり、においを嗅いでみたり種比べもしました。毎日根が張る様子や伸びていく芽に興味津々の子どもたちは、かわいがりながら毎日水を換えてお世話をしました。

いよいよ収穫し炒めて食べてみると、やはり毎日自分たちで育てたもやしの味は格別だったようです。収穫したものだけでは足りないほど、おかわりしたい人が続出しました。野菜が苦手な人も、思い入れのあるもやしを食べたことが自信につながり、野菜を美味しく食べた経験をきっかけに、他の野菜にも興味を持ち、自分から食べようと挑戦する姿が見られるようになりました。

また、豆に関する絵本を読む中で、料理し食べるだけでなく、育ったもやしを土に植えると枝豆になることを知りました。興味の幅がぐんと広がってきたところで、さっそく土に植えてみたところ、芽が出てすくすく育つと期待していましたが、途中で枯れてしまったり、上手に育たない経験もしました。

「置く場所を変えてみたら?」「お水をあげるのを忘れちゃったからかも」と、一人ひとりがなぜ育たなかったのかを振り返って考え、その不思議さや難しさも感じた様子でした。

こういった経験から、自分たちが毎日何気なく食べていたお弁当の食材に対しても関心を持つ子が増え、果物に種があることに気付くと「植えたらどうなるんだろう」と考え、野菜の名前や調理法にも興味が広がってきています。

  ここで得た食への興味をより深めていかれるよう、子ども達から挙がった疑問をみんなで考え、色々な方法を試すなど、様々な体験を積み重ねていきたいと思います。

<年中児>

 年中組では今年「探険隊」と称して、自分の足で歩く経験を重ね、学園内(小中高校の施設)や幼稚園の周辺・近くの商店街について知り、身近に感じることを目的に、年間を通して様々な場所を歩いてきました。子ども達と発見したことをカメラに収め、その写真を保育室に掲示しみんなで共有することで、興味関心が広がるように働きかけてきました。

 敬老の日を前に、おじいちゃん・おばあちゃんへ描いた絵手紙をポストに出しに行った際には、偶然出会った郵便配達員の方に、ポストの手紙回収作業を見学させてもらいました。

秋には、幼稚園の食育活動の一環として、商店街の魚屋の方に幼稚園に来ていただき、秋鮭をさばく様子を見せていただきました。その後、炭火焼きで食べた鮭がとてもおいしく、後日みんなで魚屋にお礼を伝えに行くことになりました。お店の方の案内で、色々な種類の魚を見たことは、子ども達にとって貴重な経験だったようです。

 12月の餅つき前には、餅米を米屋に買いに行く経験もしました。お店の方から、米の産地やうるち米ともち米の違いを教えてもらい、米ぬかを見せてもらったことで、お米への興味がさらに広がり、「自分たちが毎日食べている物はどこからくるのか」を考えるきっかけにもなりました。

「探検隊」の活動を通して、幼稚園周辺には住宅だけでなく、神社・公園・池・踏切・駅・郵便局など様々な場所があること、また商店街には魚屋・米屋・花屋・豆腐屋・商店など色々なお店があることが分かりました。地域の人々と関わりながら沢山の発見するだけでなく、自分たちは毎日沢山の方に支えられて生活していることに気づきました。また、歩きながらどの場所に何の木があり、どんな実や花をつけるのかを知り、色づく葉や聞こえてくる鳥の鳴き声などからは、季節の移り変わりも感じている様子でした。

 歩く経験を積み重ねていく中で、年度当初に比べて道の歩き方や渡り方がスムーズになり、交通ルールを一人ひとりが意識していることが感じられます。 今後はお米を使った料理や野菜の栽培など、持続可能な暮らしにつながる体験を積み重ねていきたいと考えています。 

<年長児>
 自分たちの住む湘南の地を活かし、鵠沼海岸で地引網漁を体験しました。お世話になった網元の方から伺った、湘南の海の話や海洋問題の話に、どの子も興味深く耳を傾けていました。

子ども達は実際に自分の手で網を引っ張り、だんだんと引き寄せられていく網に興奮しながら、沢山の魚に大喜びの様子でした。手で触れ、その感触や大きさ、重さを感じ、「ホウボウの羽の色きれいだったね」「サメはザラザラしてるんだね」「エイの顔がかわいかったね」と話し、心も奮えるような感動体験になりました。大漁で持ち帰った魚は、家庭でそれぞれ調理して味わい、親子でも魚を身近に感じる1日となりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

地引網で刺激を受けた子どもたちは翌日、幼稚園での遊びの中で、海で触れ合った魚を作ってみたい!とさっそく工作が始まりました。色や形を思い出しながら作り、様々な魚の人形ができると、その人形を使って「人形劇をやってみたい!」という声が上がり、劇の準備が始まりました。「魚がプラスチックごみを食べて死んじゃうお話をやってみたい。」と、海に浮かぶプラスチックごみを、セロハンテープで再現し作り始めました。

 

 

 

 

 

 

 

大人が思う以上に、子ども達が海の環境問題について関心を持っていることを改めて感じた一方で、みんなが知る海の現実が浮かび上がり、海の生き物たちが過ごしやすい、綺麗な海を守るためにはどうしたらいいだろう?とクラスで話題になることもありました。

「ゴミはちゃんとゴミ箱に捨てる。ゴミが落ちてたら、鳥や魚が間違えて食べて死んじゃうかもしれない」「(空き箱など)捨てる前に、まだ使えるかなと考える。私は工作に使うよ」「お買い物する時に、エコバックを使っているよ」など、自分たちにできることは何だろうと考えている姿がありました。この話から、子どもたちと一緒に保育の中でできることは何か、改めて考える機会となりました。

 12月に行われる造形展では毎年、年長の子どもたちが話し合い、みんなでどんなものを作って展示するかを決めています。今年は、地引網やその後のあそびの中で、海や魚への興味関心が膨らんでいたこともあり、「海を作りたい!」という声が沢山挙がり、自分たちの海を表現し楽しみました。

本物の体験をしたからこその気づきや、形や色など、より本物らしくこだわって作る姿があり、「もっと本物の魚を見てみたい」と、実際に魚屋に足を運び、仕入れた魚を見せてもらいながら名前や特徴を教わりました。できあがった自分たちの海を、造形展当日に保護者の方に誇らしげに見せる姿が印象的でした。

 その後も「また海にでかけたい」と声が挙がり、歩いて海まで遊びに行くなど、ますます海を身近に感じ、興味が広がっています。引き続き、子どもたちの本物の体験・気づきを大事にしながら、関心を持ったことを深めていきたいと思います。

来年度の活動計画

今年度は、ユネスコスクール加盟1年目ということで、今まで以上に園内研修を積み重ねてきました。ユネスコの理念に基づいた教育の視点についての意見交換や、自園で今まで大切にしてきた教育観について、教員同士の相互理解に努めてきました。

 来年度は、園内研修だけでなく外部のユネスコスクール研究会に参加し、学びを広げる機会にしたいと思います。また、「国際デー」についても教員間で理解を深め、子ども達が様々な事柄について興味関心を持ち、実体験や対話を通し豊かな生活を送れるよう、努めていきたいと思います。

過去の活動報告