2018年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 国際理解, 平和, 人権, 世界遺産・地域の文化財等, その他の関連分野

当校は、「学ぶ力を身につけ、国際社会に生きる児童生徒の育成」をテーマとして、ESDを国際理解教育と捉え、国を超えて相互に理解し合い、様々な課題を共に解決する力の育成を目標とした。具体的には、「国際化」「伝統文化」「交流」を柱に、①「異文化理解に係わる学習」②「伝統文化に係わる学習」③「国際交流に係わる学習」を行った。

① 異文化理解に係わる学習4年生では、国際センターの施設を見学した。中国、フィリピン、カナダ、インド、アメリカ合衆国などについて調べた。各国の文化と日本の文化との違いについて調べていく中で、各国の学校生活と日本の学校生活との違いについて追求していきたいという課題をもたせることができた。そして、各国の学校生活について調べたことを基に、せりふやクイズを自分たちで考えて学級で発表した。また、発表に向けて、各国の衣装など、演出に使うアイデアを出すこともできた。

②伝統文化に係わる学習

 本校は、校内に学区の下花車二福神車の山車を保存しており、保存会の方を招き、からくり人形や山車の構造などを学んでいる。その際に、郷土芸能の保存や継承に携わる喜びや苦労を聞かせてもらうことにより、200年以上引き継がれている山車や地域の祭りに込められた思いの深さを感じ取ったり、「もっと山車について知りたい」「地域のお祭りに参加してみたい」などと地域を愛する心を高めたりすることができた。
③ 国際交流に係わる学習
 5年生では、地域学習や異文化理解学習の経験を生かしながら、自分たちの郷土のよさを伝え合うプログラムを行った。コンピューターや書籍を用いて調べ活動を行った。発表会では、母国や文化などについて発表していった。自分たちが調べた国について、お互いに発表し合い、外国の文化の理解と人権について考えを深めていくことができた。

来年度の活動計画

平成30年度の実践の成果と課題、児童の実態等をふまえながら、活動計画を作成する。大きな変更は行わず、児童や教職員の過度な負担がないように配慮していく。外部の専門家による授業や講演は、児童・保護者・教職員に好評であり、ESDの推進にあたっても効果的であると考えられるため、積極的に活用していく。今年度も、人権・平和・自殺予防教育の領域にも取り組んだ。実施して二年目であったため、単発な扱いになりがちになってしまったが、他の領域と関連を図ることで、効果的な学習を展開できると考える。さらに、人権・平和の学習の充実をしていきたい。今後は、キャリア教育・防災教育・消費者教育などの視点からも活動を見直し、活動を推進していきたい。