2018年度活動報告
本年度の活動内容
平和, 人権, 福祉, 健康
本校は,「人と地域がつながる人権教育」を活動テーマとし,ESDの実践を通して人権が尊重された社会の担い手として必要な知識,態度,価値観を身に付けさせることを目標としている。
具体的には,①人権尊重プロジェクトと②地域理解プロジェクトを柱に各学年で活動を行った。
① 人権尊重プロジェクト
体験的な活動を取り入れながら,障害のある児童や地域住民の理解を深め,身近な人々とどう関わるかの基盤を作っていくことをねらいとしている。本校は同じ校舎で特別支援学校の児童が共に活動しているという特徴を生かし,各学年で交流活動が進められている。また,地域の老人福祉施設とも関わりを持ちながら,ねらいを達成できるように様々な取組が行われている。
(1)支援学校の児童との交流
各学年で交流活動を行っているが,5・6年生は支援学校の教室に児童数名が出向き,読み聞かせやゲームを行う活動をしている。相手に喜んでもらうためにはどうしたらよいのか,支援学校の先生にアドバイスをいただきながら準備をし,交流活動でも自然と話し掛けたり活動の手助けをしたりすることができていた。
(2)地域の老人福祉施設への訪問
4年生は地域の特別養護老人ホームに出掛け,交流会を行った。喜んでもらうためにはどうしたらよいのか,事前に考えて準備を進めていた。交流会で喜んでもらえたことで児童は大きな満足感を得ることができたようだ。
② 地域理解プロジェクト
公民館や町内会・老人会と連携しながら,互いに交流を重ねる中で課題を見付け,その活動を通して地域の活性化を図っていくことをねらいとしている。公民館の地域コーディネーターと学校の地域連携担当が連絡を取り合い,各学年の活動をサポートしている。
(1)野菜づくり
3年生では,特産のブルーベリー農家の方との交流,町内会・老人会の方との野菜づくりなどを行っている。自分の住んでいる地域の理解を進めるとともに,人々との交流をすることで人との関わりの広がりを進めている。
(2)なかよし集会
1・2年生は,地域の老人会の方々や福祉施設の方々との遊びの交流会をしている。一緒に活動しながらいろいろな人々とコミュニケーションを取っている様子が見られた。
来年度の活動計画
平成30年度と同じ内容のものを計画している。今年度の取組について,PDCAを生かした活動の評価を充実させ,さらに有意義な活動となるようにしていく。また,学校内の評価だけでなく,地域の方々から見た評価や児童から見た評価など,多面的に振り返るようにする。
また,児童の主体性を育てられるように,適切な課題の設定や支援・指導の方法の工夫などをしていく。与えられた課題だけでなく,自ら課題を見付け,解決していくような活動にしていき,「主体的・対話的で深い学び」の成立を目指す。