2019年11月5日(火)に仙台国際センター 会議棟「桜」にて、「持続可能な社会の構築に向けた課題解決・探求型学習発表会」をテーマにユネスコスクール北海道・東北ブロック大会を開催いたしました。
詳細は、以下をご参照ください。

開催概要

大会名:第1回ユネスコスクール北海道・東北ブロック大会
テーマ:持続可能な社会の構築に向けた課題解決・探求型学習発表会
日時:2019年11月5日(火)13:00~16:30
会場:仙台国際センター 会議棟「桜」
報告書:ユネスコスクール北海道・東北ブロック大会報告書.pdf

開催報告

本地域では、2011年から8回にわたってユネスコスクール東北大会、宮城県大会を開催し、当地域におけるユネスコスクールの理念の普及と活動の展開を支援しています。

2019年度は、新たに北海道地域からもご参加いただき「2019年度 第1回ユネスコスクール北海道・東北ブロック大会」を開催しました。具体的には、本大会に向けて、北海道・東北地域のユネスコスクール各学校で行われている課題研究・探求型学習の成果を発表する発表会を開催しました。

13時より開会挨拶として文部科学省国際統括官付ユネスコ振興推進係長 福本 倫氏よりご挨拶を頂戴しました。生徒さんに向けてESDやSDGs に取り組むことの意義についてわかりやすくお話くださいました。

13時10分からは一般社団法人グローバル教育推進プロジェクト辰野まどか氏より「SDGs-未来に何をギフトしますか―」と題する講演がありました。講演の中で辰野氏は、ご自身の高校時代の留学の体験から、若者が受け身にならず、地球的課題のために自らが主体的に動くことの大切さについて力説され、会場の生徒さんの共感を得ていました。

13時40分からは、実践大賞候補校を受賞された2校から実践の発表がありました。北海道の市立札幌大通高等学校は、現在8カ国30名の生徒が、You-go(融合・遊語)をテーマとした国際交流、国際協力の取組をされています。また、宮城県気仙沼高等学校は探究型学習「地域社会研究」によって地域創生につながる学習をされています。2つの高校のユニークな実践発表から、ユネスコスクール・ESDの学習のすぐれた実践を学ぶことができました。

14時20分からは、北海道・東北各地から小中高等学校あわせて12校にご来場いただき、2つの学校からすぐれた学校実践の取組紹介、10の学校から、生徒さんの熱のこもった取組の成果発表がありました。最優秀賞を受賞されたのは、八戸聖ウルスラ学院高等学校「日本は外国人労働者にやさしいかー青森県南地域の調査から見えてきたことー」です。優秀賞を受賞されたのは、青森県立八戸北高等学校「僕たちにできることー古紙のリサイクル編―」と宮城教育大学附属小学校「仙台の食とわたしたちー第5学年総合的な学習」です。そして、仙台ユネスコ協会会長賞は、宮城県富谷高等学校「水素による持続可能なまちづくり」でした。いずれの発表も生徒が自分たちで調べて探求し、実践し、社会に働きかけ変革していこうという意欲にあふれたものでした。

15時20分からは「ワークショップ:教員間・児童生徒間の交流会」となりました。会場の児童生徒は2グループ、教員1グループにわかれ、発表の成果を共有するとともに、課題研究の進め方や勉学への取り組み方などを話題に、地域や学校の違いを超えて、積極的に交流していました。

本大会には、北海道東北地方を中心に教職員や関係団体から約200名が参加しました。本大会によって、①積極的な取組みを行っている他校からの刺激を受け児童生徒と教員が変容する、②ユネスコスクール新規加盟校・希望校がすでに十分活動している学校から情報提供を受け自律的に活動する。 ③研修会に参加しているリソース団体と連携をとり、それぞれの地域で活動するという目標が達成できたと思います。