ツバメ観察プロジェクトとは

神奈川県ユネスコスクール連絡協議会事務局・日本ユネスコ協会連盟評議員の望月浩明と公益財団法人日本野鳥の会が連携して行っていたプロジェクトです。

ツバメは、私たちにとってもっとも身近な野鳥であり、古くから私たちの暮らしと密接に関わりあっています。しかし近年、ツバメは減少傾向にあり、その原因は私たちの身近な自然環境や社会の変化に関係していると考えられています。ツバメをまもるために、私たちにできることは何でしょうか。
(参考:日本野鳥の会「ツバメをまもろう」

ツバメの生態観察を通してSDGsの目標11「住み続けられるまちづくりを」、目標13「気候変動に具体的な対策を」、目標15「陸の豊かさを守ろう」などについて学習することができ、持続可能な社会づくりの担い手を育む学習活動にもつなげてゆくことができます。

また、ツバメは冬になると日本から南方へ渡ってゆきます。条件が整えば、ユネスコスクールのネットワークを活用して越冬先の国・地域の学校との間で協働学習を行い、現地でのツバメの様子を知ることも可能になります。

参加校の声

宮城県気仙沼市立面瀬小学校は、3年間このプロジェクトに参加し、「日本野鳥の会」のリモート授業やタイの小学校との交流などの活動を行ってきました。活動の詳細はレポートをご覧ください。

面瀬小学校レポート

※「日本野鳥の会」では次のような活動も行っています。

「eBird」は、インターネットを介して世界中の野鳥の観察記録を集約する、市民参加型の野鳥観察記録データベースで、自分が見た鳥をオンラインで記録できるほか、世界の野鳥情報やバードウォッチングスポットの検索などができます。アメリカのコーネル大学鳥類学研究室と、日本野鳥の会の共同で、その日本語版「eBird Japan」ができました。

同時に、eBirdと連動して野鳥の識別をサポートするアプリ「Merlin野鳥識別」も日本語で利用できるようになりました。Merlinを使うことで、初めて見た鳥や名前のわからない鳥を知る助けになり、野鳥を学習に取り入れやすくなります。

*eBird Japan について
https://www.wbsj.org/activity/conservation/ebird/
*アプリMerlin野鳥識別
https://ebird.org/japan/about/merlin

eBird、野鳥識別アプリMerlinともに学校教育の場でも活用いただけますと幸いです。