ユネスコスクール支援内容
1.加盟申請支援とネットワークを活かしたESD/SDGs教育の推進
琉球大学は沖縄県内のユネスコスクール及び加盟を目指す学校への申請支援をはじめ、SDGsの達成を目指してESDに取り組む学校に対しての実践支援、教育研究支援を行っています。また、県内のキャンディデート校への加盟促進につながる支援を行っています。2025年度は支援を続けていた県立高校1校が、チャレンジ期間を経て国内審査を通過し、ユネスコ本部へ正式に加盟申請いたしました。
2.ESDの推進、実践に関わるさまざまな支援
1)県内のユネスコスクールや加盟を目指す学校での教職員を対象とした校内研修、2)沖縄県総合教育センターや県教育庁の各地区教育センター等における教員初任者研修等でのESD講習、3)県内の小中高等学校の教職員を対象としたESD及びSDGs達成に向けた教育の理解を深める研修における講師や指導助言を行っています。特に、沖縄の特異性を活かしたESDの推進とユネスコスクールの質の向上に繋がる支援を目指しています。また、本学は沖縄県教育庁のユネスコスクール担当部署である生涯学習振興課と情報交換を行うなど連携を図っており、沖縄県SDGs達成のための教育研究指定校(加盟に関心を持つ学校を含む)の研究報告会等への参加を通して県内のESD/SDGs教育の取組み状況の把握に努めています。
ESD活動紹介
1.地域とともに未来社会をデザインする大学としてESD/SDGs教育に取組んでいます
2019年6月に「琉球大学におけるSDGsへの取組みについて(学長メッセージ)」を公式ホームページにて発信後、2020年6月にSDGs推進室が創設され、2024年度にはSDGs推進本部として組織が強化されました。従来から取り組んでいる4つの部門(教育、研究、社会貢献、業務・ガバナンス)に加え、カーボンニュートラル推進部門が設置され、カーボンニュートラル未来へのシナリオに向けたロードマップを策定しました。その中でも教育部門では、現在及び将来にSDGs達成に貢献する人材を育成するために、SDGs達成に貢献する教育実践に向けたセミナーの開催、授業科目とSDGs目標の関係の可視化、SDGs教育カリキュラムの構築などを通じて、自ら主体的に考え行動する能力を引き出すESD/ SDGs教育を牽引する役割を担っています。
SDGs推進本部web サイト:https://sdgs.skr.u-ryukyu.ac.jp/
2.沖縄ESDティーチャー研究会の開催と教員の力量形成を支援しています
ESDの視点を持った授業づくりの実践につながるネットワーク(幼小中高大での実践を共有し、相互に活かしていく)の構築を目指し、2021年ESDティーチャープログラム(近畿ESDコンソーシアム・奈良教育大学主催)沖縄会場の開催支援を契機に沖縄ESDティーチャー研究会を立上げ、ESDやSDGsの達成に向けた教育の授業実践の量と質を高めることを目的に実践の報告や相互の近況報告等を行ってきました。本研究会では、参加者の相互理解と主体性、教科の多様性、経験の有無を問わない開放的な雰囲気を大切にした集まりを目指しています。2025年度は、11月28日研究会メンバーの先生方と共に「国連ESDの10年」以後、ユネスコ本部の専門委員としてESDの推進に従事されている聖心女子大学現代教養学部教育学科教授・永田佳之氏をお迎えして、ESDの最新動向や次期学習指導要領におけるESDの位置づけについて学ぶセミナー「明日からできるESD/SDGs!永田佳之先生に聞く実践のヒント」を企画しました。セミナーでは、ESDに取り組む現場教員の自信と意欲の向上につながる実践的なアドバイスを頂くことが出来ました。

セミナーでESDに取り組む第一歩を踏み出す!
3.学生の主体的・対話的なESD実践を支援しています
全学部の学生有志で構成される琉球大学エコロジカル・キャンパス学生委員会(エコキャン)は、HESDフォーラムやアジア最大の環境見本市であるエコプロへの参加等を通して、他大学の学生団体との交流・意見交換を深め、学生としての個人変容から社会変容に繋げる実践に取り組んでいます。大学では学生のこのようなESD実践を旅費の援助をはじめとしたあらゆる側面から支援を行っています。
2025年度は6月28日(土)・29日(日)にエコキャンが主催・運営を務めた「第19回環境マネジメント全国学生大会」が本学で開催されました。全国から10団体、延べ116名が参加し、「#35から紐解く環境×経済」をテーマに多様な視点から対話を深めました。全国の大学生が環境活動の実践を共有し、意見交換を通じて相互に学び合う場を半年以上の期間をかけて作り上げる経験は学生らの大きな成長につながりました。
-300x225.jpg)
エコプロ2025@東京ビックサイトでの出展ブース訪問の高校生に活動紹介と地域課題への取組みを説明
-300x225.jpg)
写真3
-300x225.jpg)
写真4
(写真3および4)第19回HESDフォーラム@琉球大学で活動紹介をする学生たちとビーチクリーン活動で親交を深める
4.ESD/SDGs教育実践活動報告セミナーを通して、県内の教育連携を促進します
県内の学校では多くのSDGs教育実践が行われており、沖縄県におけるSDGs達成のための教育研究指定校やユネスコスクールの学校全体での取組みをはじめ、関心を持つ教師個人での活動も多く見受けられるようになってきました。しかしながら、地域間や学校間による取り組みの格差も見られ、どのように進めたらよいか、その展開の仕方に悩んでいる学校現場があることも事実です。また、ユネスコスクール加盟後10年以上経過した学校においてはSDGsの登場もあり、ESDの位置づけや役割の確認及び社会の変化に即した課題を学び、その解決を目指した行動変容を促す取り組みを展開していくことが求められています。今後の活動を加速し、より多くの教育関係者にESD及びSDGsの達成に向けた教育に関わってもらうために、本学では最新のESDとSDGsの達成に向けた教育の動向を学び、県内で取り組む学校や教師らの校種を超えた実践活動報告を通して学び合う場を創り、情報共有と意見交換を促進することを目的としたセミナーを毎年開催しています。2025年度は、沖縄における気候変動の現状について正しく理解し、気候変動教育を学校から生涯学習の教育現場でどのように展開できるのか意見交換をし、教育現場等で気候変動教育に積極的に取り組むことができる行動力を育む機会を設けること目的に実施しました。2025年11月29日に対面及びオンライン配信で開催したセミナーでは第一部で沖縄県教育委員会のSDGs達成に向けた教育研究指定校及びユネスコスクール加盟校からの実践活動報告、そして本学が運営する大学コンソーシアム沖縄の学生を対象とした科目「SDGsと沖縄の未来探求」の報告を通して校種を超えた学びあいを深めました。第二部では、沖縄気象台より気候変動・海洋情報調整官の萱場亙起氏による『最新の気候変動情報を味方に!活用と広め方の最前線』、そして聖心女子大学現代教養学部教育学科教授・永田佳之氏による『あらゆる場で気候変動教育を!:明日からできる足元からのチャレンジ』と題した2つの特別講演が行われました。地球温暖化を背景に沖縄地方でも気温の上昇、雨の降り方の変化、それらによる影響もあらわれつつある状況を科学的データで学ぶと共に、世界各国がいかに気候変動の課題を教育に統合しているかを認識し、社会的・情動的スキルを育むことを目的としたSEL(Social and Emotional Learning)教育のアプローチからの可能性を学ぶ機会となりました。
-300x225.jpg)
写真5
-300x225.jpg)
写真6
(写真5および6)最新の気象データを活用した気候変動教育に取り組むヒントを共有しました
5.高校生のSDGsと関連した探究的な学びを支援します
SDGsの達成には、地域や世界で発生している諸課題を自らの問題として捉え、持続可能な社会を創造できる若者の育成が不可欠です。琉球大学では、高校の「総合的な探究の時間」で生徒が取り組んだ探究活動の成果を発表する場として「琉球大学探究成果発表会『沖縄未来社会創生シンポジウム』」を沖縄県教育委員会と2019年より開催しています。高校生の発表には沖縄が抱える健康や教育に関する問題など、SDGsと関連性の高いテーマも多く、大学と県内の高校がSDGsで繋がり、地域における教育の充実・発展を目指しています。

発表の様子

発表の様子
活動自己評価
https://www.unesco-school.mext.go.jp/supporters/aspunivnet/self-assessment/ryukyu/