2021年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

減災・防災, 環境

本校は,「母なる豊川」を活動テーマとして,ESDを地域の自然を愛する心と捉え,ESDの実践を通して地域の自然の大切さやその自然を維持する力の育成を目標とした。また,本校は,海抜1m地帯にあり,大規模な地震が起きた時は液状化現象や津波が心配されることから,ESDの実践を通じて,減災・防災を心がける力の育成も目標としている。

Ⅰ 環境にかかわる活動
① 母なる豊川にかかわる活動
ア カヌー体験活動
平成2年度から実施しており,本校の伝統行事の一つとなっている。令和2年度から第2学年での実施に変更した。当日までの準備・活動は以下のとおりである。
○パドル講習会…ライフジャケットの着用・パドリングの方法
○水難事故防止講習会…水難事故の実態とその回避方法
○救命救急講習(不慮の事故への対策)
○プール練習会…プールで実際にカヌーに乗船
○豊川清掃…乗降場所・トイレ等の清掃
○豊川練習会…豊川で実際にカヌーに乗船
このカヌー体験を通じて,豊川の自然環境を肌で体験するとともに,仲間との協力の大切さを育むことができ,生徒の自主性・責任感を育むことにもつながっている。不慮の事故への対策としての救命救急講習も実施している。また,救助艇や伴走していただいている地域の方々やボランティアの方々への感謝の気持ちを育てることができた。
例年は,保護者の協力を仰いでの合同行事であり,地域に根づいた活動となっている。今年度は保護者不参加の実施であったにも関わらず,遠くから見学されている保護者もいた。この中学生の時の体験が大人になって地域への関わりを促し,地域への環境保全に還元されることを期待している。

Ⅱ 減災・防災にかかわる活動
ア 避難訓練
本校は,海抜1m地帯にあり,マグニチュードの大きな地震が起きた際には,揺れによる被害だけでなく,校区の液状化現象や津波などの災害が心配されている。
東日本大震災を期に,学校危機管理マニュアル,学校安全マニュアル等を見直し,運動場への避難だけでなく,津波を想定した建物内の避難訓練も行っている。現実を想定し,感染症対策にも配慮した避難訓練を考え,実施していきたい。
イ 防災まちづくりモデル校区
防災まちづくりモデル校区を市の防災危機管理課より指定を受けて,幼保小や地域と連携して,防災学習会(講演会)や校区防災訓練,防災マップを作成して,継続的に取り組んでいく予定である。

来年度の活動計画

5月 豊川清掃活動,5月 カヌー体験(2年生)

9月 地域防災訓練 校内避難訓練