2019年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

減災・防災, 環境, 人権

本校は、「自ら学び、考えて行動する、心豊かで、たくましい児童の育成」を学校理念として、ESDを特色ある教育活動と捉え、ESDの実践を通して「思考して、判断する力」「他者と協力する態度」「つながりを尊重する態度」の育成を目標とした。

具体的には、安全教育、人権教育、環境教育を柱に、①集団登下校に係わる活動、②専門家安全教室に係わる教育、③しあわせのひまわりに係わる学習、④環境緑化に係わる学習を行った。

①  集団登下校に係わる活動

1グループ9人以内の登校班を編制し、毎朝、各地域に集合して、班長を先頭に登校している。下校の際は、運動場の決められた場所に集合し、班ごとに人数を確認して、複数学年で下校する。安全意識を各班で高めるとともに、異学年交流活動を通して、「関わり」「つながり」を尊重する態度を養うこともできた。

②   専門家安全教室に係わる教育

年間を通じて、様々な場面での危険性を想定しながら、専門家安全教室を開いた。この取組を通して、思考力や判断力を養うことができた。特に、非常災害時に適切な対応ができる能力が育ってきている。

4月 踏切事故防止教室 JR西日本

6月 水難事故防止教室 海上保安庁

6月 防犯教室     地元警察署 PTA校外補導委員

7月 着衣泳教室    日本赤十字社

6・9月 交通安全教室   地元警察署

2月 消防教室     地元消防署

③  しあわせのひまわりに係わる学習

本校では、木下あいりちゃんが生前に育てていたヒマワリの種子を代々採種して受け継いでいる。今年も、1年生が生活科の学習でその種子を植えて、ヒマワリの花を育てた。また、そのヒマワリに関連付けた絵画を図画工作科の授 業で描き、「安全・祈りの会」の会場に展示した。このヒマワリは、安全教育 のシンボル「しあわせのひまわり」として広島市内の多くの小学校で栽培され ている。2年生は、「しあわせのひまわり」に元気をもらった児童の実話をも とにした自主教材「しあわせのひまわりのたね」を用いて、11月に道徳の授 業を行った。1年生も2年生も命の尊さや命を大事にする大切さを学ぶことができた。

 

④  環境緑化に係わる学習

3年生は、広島菜を栽培して広島菜漬けを作った。地域の漬け物会社の方を外部講師に招き、広島菜の栽培方法や広島菜漬けの作り方を教えていただいた。地域の方から栽培のコツや注意点などを指導していただくことで、緑化を通じて地域とのつながりを深めることができた。4年生は、専門家である外部講師と連携を図り、「緑の学習」を行った。フィールドワークやレクチャー等で校内にある樹木調べの取組を深め、自然における生命との関わりを意識しながら、自然環境との関係性を高めることができた。5年生は、フウセンカズラを植え、緑のカーテンに取り組んだ。地球温暖化について考え、生活の中で温暖化を防ぐ行動ができるように意識させることができた。

来年度の活動計画

本年度同様、ESDを特色ある教育活動と捉え、ESDの実践を通して「思考して、判断する力」「他者と協力する態度」「つながりを尊重する態度」の育成を目標とした取組を行う。

具体的には、安全教育、環境教育を柱に、①集団登下校に係わる活動、②専門家安全教室に係わる教育、③しあわせのひまわりに係わる学習、④環境緑化に係わる学習を引き続き行う。