• やまなしけんりつよしだこうとうがっこう
  • 山梨県立吉田高等学校〔キャンディデート校〕

  • Yamanashi Prefectural Yoshida Senior High School
  • 種別, 地区
  • 主な活動分野生物多様性, 減災・防災, 気候変動, 環境, 文化多様性, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 平和, 人権, ジェンダー平等, 持続可能な生産と消費, 健康

所在地 〒403-0004 富士吉田市下吉田6丁目17-1
電話番号 0555-22-2540
ホームページ http://www.yoshidah.kai.ed.jp/
加盟年 -

2023年度活動報告

活動分野

生物多様性, 減災・防災, 気候変動, 環境, 文化多様性, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 平和, 人権, ジェンダー平等, 持続可能な生産と消費, 健康

2022年12月~2023年7月:チャレンジ期間、2023年8月~:キャンディデート校

本校では、卒業までに生徒が8つの力(吉高GP=自己肯定力・傾聴力・分析力・思考力・発信力・想像力・創造力・行動力)を身に付けることを目標としており、その多くがESDで育成を目指す7つの能力と対応している。「批判的に考える力」は事実を分析する習慣を身に付ける「分析力」、「未来像を予測して計画を立てる力」は「想像力」、「多面的・総合的に考える力」は物事を鵜吞みにせず何故かを考える「思考力」、「コミュニケーションを行う力」・「他者と協力する力」は他者の意見をよく聞き、自分の考えをわかりやすく他者に伝える「傾聴力」・「発信力」、「進んで参加する態度」は自分の考えに基づき行動する「行動力」にそれぞれ対応している。これらの目標を生徒も教員も常に意識し、各活動においてねらいとする能力の提示や学期毎にどのような能力の向上が図れたか全生徒が振り返りを行っている。

ユネスコスクールが重点的に取り組む3つの分野のうち、平和文化継承のための重要な概念である「連携」・「協力」に重点を置き、フードドライブ活動を継続的に行っている。校内で回収したものを認定NPO法人富士と緑のフードサポートへ年2回寄付し、相手を思いやり助け合う「平和の文化」の基本理念に多くの生徒が共感して活動することができた。

また、現代社会の問題を自らの問題として主体的に捉え、身近なことから取り組む姿勢(think globally, act locally)を学ぶため、地域課題を解決する探究活動(富士吉田商工会議所と連携)やESDボランティアパスポート活動、富士北麓学校林整備を実施した。課題を見出すことからその解決の糸口を見つけるまで生徒の主体的な学びの課程を重視し、教員は各段階で的確なアドバイスをするまでにとどめることで課題解決型の教育課程を実現することができた。

昨年度より実施している「地域と連携した防災教育の取り組み」においては、「信仰の対象と芸術の源泉」として世界文化遺産に登録された「富士山」の噴火について富士吉田市で開催されたパネルディスカッションへの参加や文部科学省安全教育調査官や富士吉田市職員、地元自治会の代表者を招待して本校生徒によるプレゼンテーションとグループディスカッションを実施し、共助の精神を育てることにより防災意識を高め、地域の人のために尽力できる人財の育成を促すことができた。また、教員に向けてSDGs研修を継続実施し、「SDGs一人一実践」として全教員が自らの教育活動の中でSDGsに関連する内容を扱い、生徒が自分事として捉えるための工夫を実践することができた。

言語文化では平安時代の物語を扱い、現代のジェンダー意識の差について考え、物理では原子力エネルギーの原理のついて学び、すべての人に健康と福祉を提供するための方法やクリーンエネルギーの供給について考えるなど、各教科で持続可能な開発目標に関する授業を展開することができた。本校が目指す教育はESDの推進につながるものであると考え、今後も誰一人取り残さない生徒主体の教育を施していきたい。

来年度の活動計画

令和5年度までに実施した取り組みを再検討し、地域課題を解決するための探究活動やフードドライブ活動、富士北麓学校林整備、地域と連携した防災教育の取り組み等を継続して実施する予定である。

過去の活動報告