2018年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

国際理解

本校は,「グローバル人材の育成」を特色ある教育として,ESDを国際理解教育と捉え,ESDの実践を通して表現する力,他者の考えを受容する力,新たな価値を創造する力の育成を目標とした。

具体的には,学習活動,交流活動,探究活動を柱に、①総合的な時間の学習、②国際交流に関わる取組、③地域と関わる活動、④オリンピック・パラリンピック教育を行った。

① 総合的な時間の学習

1年生では,地域調べ学習を通して,身近な地域を知ることにより,地域から様々なことが発信されたり,自分たちが知らなかったことが分かり,新たな発見があったりと地域を改めて掘り起こし,地域社会に暮らしていることへの誇りと,愛情をもつことにより地域から,日本,そしてへの発信の第一歩とする。

2年生では,東京の下町にある伝統・文化や,寺社・仏閣・博物館などを調べて,改めて東京の伝統・文化を理解し,そして,実際にそこに触れてみて体験し,味わってみて肌で感じ取ったものを外国の人々に発信していく。

3年生では,京都・奈良の伝統文化を学び,日本の伝統文化学習の集大成として,仏教美術の理解や寺社・仏閣の歴史を学び,実際に触れることで1年生から積み上げてきた,地域・東京都・京都,奈良と学び肌で感じ取ったことを世界の人々に発信できる取組を行った。

② 国際交流

全学年であしなが国際交流を行った。今年どは,おめてなしの企画を行い,生徒が日本の伝統文化を中心に,留学生の方々に英語で紹介をした。各クラスが班ごとに,様々なことを紹介した。また,昼プロジェクトとして,近隣の大学から留学生を招聘し,毎日,昼の時間に各クラスに入り昼食をとりながら,その後昼休みまで,自由に英語で会話をする取組を年間180回行った。さらに,JICAの方に来ていただき,派遣先の国での様子などの講話を全ての学年で行い国際理解を深めた。

③ 地域と関わる活動

地域支援本部と連携し,地域の方で元海外赴任経験のある方々に,朝の時間に英検講座を開設して,生徒が主体的に参加できる取組を行った。この取り組みにより,3年前は英検の合格率が56%であったのが今年度は84%にも高まった。この講座は,年2回行っており,1クール12回,計24回開かれていて,今年度は延べ600人を超える生徒が参加をし,英検を取得していった。

④ オリンピック・パラリンピック教育

全学年に,オリンピアン・パラリンピアンを招聘し,体育館で交流活動を行ったり,その後教室で,「夢をあきらめない」ということをオリンピアン・パラリンピアンの方々の御自身の経験を下にお話をいただいた。

来年度の活動計画

今年度度同様,総合的な学習の時間では,1年生で地域調べ,2年生では,東京下町学習,体験,3年生では京都,奈良の伝統文化理解を行っていく。国際理解教育では,昼プロジェクト,留学生と英語で話そうを拡大して,昼休みに留学生とスポーツ交流をできる取組を行う。具体的には,卓球,ボツチャバドミントンなど。また,夏季休業中に集中して,留学生と午前中3時間英会話タイムを行う。引き続き,JICAやあしなが交流は継続して行っていく。また,来年度は,総合的な学習の時間を活用して各学年で2時間ずつ,市内の外国人に道案内を英語でしようという取り組みも行っていく。オリンピック・パラリンピック教育では引き続きオリンピアン・パラリンピアンを招聘し,本物を生徒たちに見せて,夢をあきらめないことを教えていく。