2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

減災・防災, 気候変動, 環境, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 平和

本校は「身近なことから課題を見い出し、協働して解決に向けて行動できる子供の育成」をESD目標に掲げ、教育活動全体でESDの視点に立った各教科・領域等と地域の人・もの・こととの「つながりかかわり」を意識した横断的学習に取り組んでいる。

「防災」…隔月実施の「校内防災の日」に警察官や自治会長、消防士を迎え、地域の防災活動や災害発生時の身の守り方の講話・避難訓練を行った。3学年はそこから社会科学習を軸に町探検を繰り返しながら防災学習や安全なまちづくりを考え、隣接する児童センター職員や自治会等の協力を得て、安全マップづくりを行った。こども園に出向いて安全マップを贈呈した。

「環境」…地域の協力を得て、サトウキビや稲を栽培・収穫している。4学年は栽培を通して沖縄県農業研究センターで問題解決に向け最新の知見を得た。環境問題の気づきから気象庁職員の講話を聞いたり、サトウキビの有用性を知り食す以外の活用法を考えたり、地域から学ぶ黒糖作りを終え、考えた学びのPR方法で関係者対面発表会・札幌市立小学校とオンライン交流会を2月に実施する。

「国際理解」…本校は隣接するJICA沖縄に低学年から関わる。5学年は青年海外協力隊員を招き発展途上国の現状や課題について理解を深めた。今年度は台湾台北市立小学校と英語科学習交流を始め、海外への興味が広がり、沖縄紹介活動から地域を見直す意識が出てきた。2月にオンライン交流を実施する。6学年はGUと連携し「服のチカラプロジェクト」に取り組み、子供服の回収・仕分け等から難民などの地球規模の課題に目を向けた学習が広がってきている。

「地域の文化財等」…6学年は地域にある琉球王朝時代からの文化財や拝所等を市文化財課や地域ボランティアガイドから学ぶフィールドワークを実施した。歴史保全や地域課題を知り、自分たちの出来ることについて考え学ぶ授業を通して、地域への愛着と誇りを持つ子が育ちつつある。

来年度の活動計画

令和5年度も引き続きESDの視点に立った学習活動を推進していく。本校のSDGsマトリックスやESDカレンダーを活用して見通し、適時改善を行い、よりよい横断的学習となるように継続して取り組む。学校と地域がよりつながりかかわりながら持続可能な活動となるように、①令和4年度の学習活動(防災学習、サトウキビや稲の栽培を通しての環境学習、JICA沖縄やJOCA、企業などの人材を活用した国際理解学習、地域の文化財等の地域素材や人、自然と繋がり関わっていく学習)をもとに、学習を深める人材や企業等を開拓・活用・分担等を進める。②県内外・国外との交流学習の内容を見直し、継続交流へ計画運営する。③校内研修等を活用してESDの共通理解を図り、6カ年の計画的・継続実施で持続可能な社会の担い手への育成に取り組んでいく。