2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

人権, 福祉

宇野小学校では、「学び合い 助け合い 夢に向かって挑戦する子どもを育てる」という学校教育目標のもと、ESDを人権に関する知的理解を進め、人権感覚を育成する活動として位置づけている。

①人権に関わる学習
5年生で、長島愛生園へ見学に行かせていただいている。長島愛生園内で実際に使用されていた施設や道具、患者や回復者が懸命に生きてきた資料などを見学しながら、ハンセン病にまつわる歴史について学んだ。また、回復者の講話を聞き、差別や偏見の残酷さや、それに立ち向かって前向きに生きる生き方にふれた。そして、ハンセン病について正しく理解し、差別や偏見のない社会をつくるために自分たちに何ができるのかを考えた。
長島愛生園の見学や調べ学習を通して学んだことについて、下学年の児童や地域の方に伝える活動も行い、みんなが人として気持ちよく生活していくことができる社会をつくっていく大切さを伝えた。

②福祉に関わる学習
4年生で目の不自由な方の学習を中心に行っている。学区の原尾島が点字ブロックの発祥の地であることを知り、点字ブロックの役割を調べたり必要性を考えたりする活動を行った。そして、盲導犬の訓練や盲導犬の仕事についての話を聞いたり、盲導犬の様子を見たりすることで、自分たちが目の不自由な方にできることは何かを考えることができた。
また、学区にある盲学校の先生に来ていただいて、学習の時の用具の工夫や安全に過ごすための校舎の工夫などについて説明を聞いたり、体験したりして学んできた。学習したことをまとめて、保護者に発表する計画をしている。

来年度の活動計画

宇野小学校では、人権感覚を育成するために、各学年でいろいろな取り組みを行っている。人権に関する知的理解を進め、実践を通して主体的・協同的に取り組もうとする態度や学び方を身に付け、学習や自分の生き方に生かしていくことのできる能力や人間性を養うことを目標として取り組んでいる。
積み重ねていくことで地域との交流や人材の確保もでき、人権感覚を磨いて高めていくことができるようになってきている。引き続いて2021年度も取り組んでいきたいと考えている。